逃亡者(1959)

劇場公開日:

解説

藤原審爾の原作を「たそがれの東京タワー」の星川清司が脚色したもので、ワイラーの「必死の逃亡者」に似た設定のアクションドラマ。「獣のいる街」の古川卓巳が監督し「青い国道」の松橋梅夫が撮影した。

1959年製作/86分/日本
配給:日活
劇場公開日:1959年3月25日

ストーリー

前科者という烙印のため更生できずくさっていた次郎は、行きつけのバーに寄った。そこで、彼を待っていた前科者の島本にブツ運びの仕事を持ちかけられた。次郎は多額の報酬にひかれ遂にそれを引き受けてしまった。次郎の運転する車は途中警官に調べられるが、島本はその警官を射殺し、呆然とする次郎にフルスピードで逃走するよう命じた。朝、彼らの車が到着したのは湖畔の安ホテル“かわせみ荘”だった。そこにはボスの寺崎と仲間の森が待っていた。猟から帰って来た客の一人滝村は島本の挙動を怪しいと睨み、ホテルの娘和子に頼んでひそかに警察に知らせようとするが発見された。これを機に寺崎たちは凶悪な正体を暴露した。ホテルには滝村の外に学生の岡田と人妻のさと子が同伴で泊っていたが、彼らは三人をロビーに監禁した。彼らは銀行を襲撃したギャング団だったのだ。そのニュースをラジオで聞いた滝村は彼らが犯人だと直感した。彼は実は刑事だったのだ。やがて町から帰ってきたホテルの主人半造もつかまった。昼頃さと子に夫が死んだと電報が届き、さと子は帰りたいと森に哀願したが許されなかった。やがて元プロレスラーの権田原とみどりの二人の客がくるが、彼らもギャングに捕ってしまう。一方寺崎はヘリコプターで香港に高飛びする計画だった。緊迫した空気に耐えられず猛然と反抗した権田原は寺崎に射殺された。そのスキに次郎は窓から脱出、物置の中で和子を犯そうとする島本を発見向うが島本の凶弾に重傷を負い林の中に逃げこむ。島本は追跡するが逆に次郎の猟銃に倒れた。遂にヘリコプターは湖畔に着陸、逃げようとする客達を森が乱射した。その間寺崎は札束をつめた鞄を持ってヘリコプターに乗り、つづいて乗ろうとする森を射殺する。ヘリコプターが離陸しようとする瞬間、次郎の運転する車がヘリコプターに衝突ヘリコプターはもんどりうって爆発した。やがてパトカーが急行、血まみれになった次郎の手を和子はしっかりと握りしめた。

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