幽霊沼の黄金
劇場公開日:1957年9月22日
解説
三上於菟吉の原作から「桂小五郎と近藤勇 竜虎の決戦」の三村伸太郎が脚本化した時代活劇篇。監督は「風雲天満動乱」の山田達雄、撮影は「修羅八荒(1957)」の河崎喜久三が担当した。主演は「修羅八荒(1957)」の若山富三郎、「美男剣競録」の日比野恵子、「憲兵とバラバラ死美人」の中山昭二。ほかに五期のニューフェイスから抜擢された瀬戸麗子、同じく天津七三郎など。
1957年製作/78分/日本
劇場公開日:1957年9月22日
ストーリー
筑波嶺の荒野、鬼ヶ原。そこの鬼塚を、深夜掘りかえす一人の若侍、春水主税。彼が小函を探りあて、立ち去りかけると、怪盗通り魔の半次が現れ、その小函をめぐり二人は激しく争った。半次は追いつめられ崖から落ちた。その小函には、倒幕に失敗した由井正雪の軍資金百万両の謎が秘められているのだ。その夜、目明し吉兵衛の家にお尋ね者の半次が現れ、宝の入手に助力してくれと頼んだ。慾深い吉兵衛は半次と兄弟分になる。その夜、彼等に襲われた春水は久世大和守の愛妾天花院の屋敷に逃げこむ。偶然、そこに住みこんでいた恩師の娘藤尾に会った。翌日、春水は天花院の助言で秘密の謎を解く手掛りを掴んだ。そして、謎を解く歌集を取寄せるため藤尾を江戸に使に出す。途中、彼女は吉兵衛の用心棒勝十郎に襲われた。留守中、天花院に口説かれた春水が急を聞いて現れ、勝十郎を追払った。春水を追い屋敷を抜け出た天花院お花は勝十郎に手篭めにされる。その後、二人は水潜りの名人弥太七を連れ古沼に現れた。金の延棒を持って弥太七が浮いてくると、勝十郎が斬り捨てた。その彼を、後からお花が刺す。一方改心した半次は吉兵衛に捕った藤尾を助け、春水の後を追った。吉兵衛一味は金の延棒を持つお花を殺し、幽霊沼へ急ぐ。そこで、春水、半次、藤尾らに出会い、乱闘の末逃げだした。--半次は、別れを惜しむ春水らを後に一人去る。春水らは百万両の秘宝を求めて沼に舟を出した……。