「元祿忠臣蔵・大石最後の一日」より 琴の爪

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解説

真山青果の戯曲、封建時代に生きる武士の苦悩を描いた、元祿忠臣蔵、大石最後の日」を原作に、「蜘蛛巣城」の脚本共同執筆者の一人、菊島隆三と、「アチャコ行状記 嫁取り試験」の若尾徳平が共同で脚色、「日蝕の夏」の堀川弘通が監督したダイヤモンド・シリーズ第六篇。撮影は「目白三平物語 うちの女房」の山崎一雄。主演は「柳生武芸帳(1957)」の中村扇雀、「大江戸風雲絵巻 天の眼」の松本幸四郎、「源氏物語 浮舟」の中村鴈治郎、「三十六人の乗客」の扇千景。ほかに田中春男、平田昭彦など。

1957年製作/53分/日本
配給:東宝

ストーリー

元祿十六年、主君の仇を討った赤穂狼士のうち、大石内蔵助はじめ十七人は細川家にあずけられていた。そのうちの最年少者磯貝十郎左衛門はすでに生への執着を全く捨てているが、祝言を間近にひかえて、磯貝から引き離されたおみのはあきらめ切れない。自分は仇討計画に利用されただけなのだろうか。何とか会って、彼の本心をききたいと思っている。遂に小姓に男装して邸内にしのび込むが、磯貝十郎左衛門が心を乱して、見苦しい最後をとげぬように心をくばる内蔵助は、彼女に「こらえて下され」と云うばかりである。十郎左衛門も、「敵の眼をあざむくための祝言であった」と冷く云い放つ。おみのは呆然自失して泣きくずれるばかりだった。いよいよ切腹の日、十七人の義士たちは、次々と切腹の座について行く。おみのに同情する細川家の家来堀内伝右衛門は、十郎左衛門に追いついて「何かおみのに一言!……」と目で語った。その時、十郎左衛門は、フク紗の包みを手渡すと静かに自害し果てた。その中には琴の爪が入っている。最後まで一同の死を見送った内蔵助は、それを見て会心の笑みをもらした。その時、詰所ではおみのが懐剣で自らの喉をついた。

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映画レビュー

3.0 討ち入りの日から50日経った江戸の町の風景。義士として町中で持て...

kossyさん
2018年10月31日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 討ち入りの日から50日経った江戸の町の風景。義士として町中で持て囃されていた。

 細川家に身柄を預けられ、次々と切腹の座につく赤穂浪士たち。将軍家の温情があるのではないかと噂があったり、死罪ではないんじゃないかと話したりする。そして、死の直前の十郎左衛門にひとりの女性(扇千景)が逢いに訪れるが…。

 琴を弾かずにはいられないおみの。男装してまでも十郎左に会いに行くほど恋い焦がれていたのだが、吉良邸襲撃がバレそうになるところを祝言という形で逃れただけと本心を打ち明けない十郎左。しかし、切腹のときまで琴の爪を肌身離さず持っていたのだ・・・そして、後を追うように自害したおみの。若者の虚しい死を嘆く内蔵助であった・・・

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kossy
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