昨日と明日の間

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解説

“週刊朝日”に連載された井上靖原作の映画化。「真実一路」の椎名利夫、川島雄三がそれぞれ脚色、監督に当っている。撮影は「伊豆の踊子(1954)」の西川享。出演者は「愛染かつら(1954)」の鶴田浩二、「陽は沈まず」の月丘夢路、淡島千景、野添ひとみ、「ママの新婚旅行」の進藤英太郎のほか、入社第一回の菅佐原英一、御園裕子などである。

1954年製作/120分/日本

ストーリー

別府航路の船の中で、白戸魁太郎は自殺を計った美貌の人妻彩田萄子と知り合った。白戸には弾正れい子という鉄火肌の女があり、萄子の夫周平は関西の著名な実業家で、白戸は計画中の民間航空会社の出資者に此の人物を選んでいた。萄子は金と仕事以外目のない夫に嫌悪の情を抱き、八年来の恋人四宮乙彦を想っていた。しかし四宮は近々山谷まゆみと結婚する筈だった。白戸の新しい事業はれい子の紹介によるパイロット上りの荒木三吉、佐伯、玄公達の助力で着々と完成されて行った。萄子はれい子に呼ばれて白戸と口を聞かない事を誓わされる。が、白戸と萄子はお互いに何時か惹かれているのを感じていた。或る日、芦屋の彩田家にれい子の子分チャナ公が訪れ、香炉園の海岸で萄子はれい子にぶたれた。「白戸さんが好きです」ぶたれながら萄子は言いつづけた。白戸が創った前夜祭の席上、周平と萄子を前にして白戸はれい子と結婚すると言いきった。何もかもを知ったれい子は、瞬間白戸と別れようと思った。仁義をきるれい子の頬を涙が流れる。数日後、白戸は一人新しい仕事を求めてマニラへ立った。その手には萄子からの手紙があった。「私はもう一度貴方様にお目にかかれそうな気がします。いつか遠い遠い或る晴れた日に--」

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