金さん捕物帖 謎の人形師

劇場公開日:

解説

「江戸ッ子判官」のシリーズ第二話。脚本・監督・音楽は前作のスタッフだが、撮影は「次郎長三国志 第四部 勢揃い清水港」の山田一夫。キャストも大谷友右衛門、柳家金語楼、浜田百合子、千石規子、などは前作の顔ぶれ、「旅はそよ風」の八千草薫、「次郎長三国志 第四部 勢揃い清水港」の小堀明男、「戦艦大和」の小川虎之肋、「飛びだした日曜日」の井上大助、「春の囁き」の遠山幸子などが新顔。

1953年製作/92分/日本
配給:東宝
劇場公開日:1953年7月29日

ストーリー

天保年間のある端午の節句、水戸家の御用金が盗まれた。前年の桃の節句にも島津家の御用金が盗まれており、この二つを一連の事件とにらんだ南町奉行遠山左衛門尉は巷の人金さんと相なってひそかに探索の手をのばす。粋な金さんの男振りに江戸中の娘は大さわぎ、両国の人形踊りの花形お光もその組だ。同じ長屋うち、近頃人形屋幸右衛門の依頼をうけお光をモデルに人形を製作しようという人形師甚五郎が金さんと瓜二つなのに参ってか、いそいそと出入りする。ご金蔵破りの犯人探察に出府、この長屋にすむ島津藩士西郷源九郎はお光がすきになっているのだが、このところ失恋ぎみである。その源九郎が探している三本指の浪人塔の沢主水が矢場の女お雪に無体の恋慕、しげしげ通うのを目にした金さんは、後をつけて長屋に出入りする医師玄斎も一味であることを確かめた。玄斎は長屋の住人お金蔵造りの左官屋長兵衛や石屋の石辰に金を貸し、それとなく大名屋敷のお金蔵の様子を探っていたのである。甚五郎を金さんと間違えた一味らは長屋を襲うが逆に源九郎や岡っ引鬼太郎らに追われて幸右衛門の寮ににげこんだ。金さんはここを陰謀団の本拠とにらむが、案の定、一味の張本人は幸右衛門、お光人形を完成、持参した甚五郎を金さんと誤って地下蔵につき落し、何食わぬ顔で紀州藩邸へ製品納入とまかり出る。しかし人形の箱から現われたのは人形ならぬ遠山の金さん。--周章てる幸右衛門一味は一網打尽となった。

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