腰抜け巌流島
劇場公開日:1952年10月2日
解説
週刊朝日に連載中の荻原賢次の漫画「異本宮本武藏」を映画化したもので、「新やじきた道中」の民門敏雄の脚本を同じ森一生が監督している。出演者はイカレ武蔵に「続三等重役」の森繁、アプレ小次郎に「清水港は鬼より怖い」の大泉滉、お通に「安宅家の人々」の三條美紀、ほかに横山エンタツ、伴淳三郎、清川虹子、丹下キヨ子、アキレタボーイズのトリオ等々の喜劇陣が出演する。
1952年製作/84分/日本
配給:大映
劇場公開日:1952年10月2日
ストーリー
「若者よ、野心を持て!図々しく世を渡れ」アプレ武蔵は吹矢の上手な飴屋の子城太郎を弟子に、京流剣術の家元吉岡清十郎を打ち破り、奈良では宝蔵院を撃破、次いで小柳生の石舟斉の元と武者修業の諸国遍歴を続けた。その頃お通も、恋しい武蔵を求めて旅立ったが、青年剣客アプレ小次郎は、彼女が宿命の敵手武蔵野恋人と知ると、忽ち彼女にチョッカイを出そうとして、城太郎の吹矢に邪魔された。この間武蔵は一乗寺下り松で吉岡一門と珍妙無類の大立廻りを演じたりしていたが、小次郎がお通を追って九州へ赴いた事を知ると直ちに九州へ走った。九州では小次郎は武蔵との試合に勝ったと偽り、細川家に仕官したが、武蔵の出現によって遂に船島に雌雄を決する事となった。二人の世紀の一戦は双方神経戦の応酬から、予断を許さぬ珍乱闘となったが、遂に武蔵の勝利に帰し、ここに武蔵は初めてお通と甘い恋を語る事を得たのである。