三太と千代ノ山

劇場公開日:

解説

NHKの連続放送劇「三太物語」の再映画化で、青木茂の原作から、「三等重役」の脚本を井手俊郎と共同で書いた山本嘉次郎が木村英一と共同でシナリオ化している。山本嘉次郎は芸苑プロで撮った「三太物語」のシナリオも書いている。監督は「涙の恋千鳥」の小田基義、撮影は廣川朝次郎。出演者は三太役に神戸文彦、花荻先生に「若き日のあやまち」の新人左幸子を起用、その他徳川夢声など劇団及び各方面からの脇役陣で、横綱千代ノ山が特別出演する。尚この映画は新理研映画と大日本相撲協会映画部との共同で製作に当っている。配給は新東宝。

1952年製作/46分/日本
劇場公開日:1952年9月18日

ストーリー

相模湖を見はらす静かな村で、今日も三太たちは太陽のように明るい。仙爺さんの病気を心配した三太は、化物が爺さんにとりついたのではあるまいかと心配していたが、その化物のようにでっかい男を生捕ろうと落し穴に落した。落された巨人は化物でも何でもなく、巡業して近くの町へ来ていた横綱千代ノ山だった。宿へ詫びに行った三太たちはたちまちこの横綱と仲よしになり、釣好きの彼を、仙爺さんの釣場へ案内し、相撲場へ招待された。夏休みに、お嫁に行った筈の花荻先生がひょっこり村へ姿を見せた。三太は花荻先生に頼まれカッパ淵にもぐって落したという結婚指環をさがしてあげたが見つからないで、三太が岩に足をはさまれ怪我をしてしまった。やがて秋になり、千代ノ山から相撲の招待券を送って来たが、三太は足が治らないので行けなかった。三太は切符を花荻先生に送ってあげた。三太がラジオで千代ノ山の優勝をきいていたとき又花荻先生がひょっこり訪ねて来て、「指環は家で見つかったのよ、ごめんなさい」といった。

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