決戦高田の馬場

劇場公開日:

解説

「赤穂城」の坪井与に西原孝と佐藤宇之助が協力して企画し、「はだか大名 (前篇)」「はだか大名 (後篇)」の渡辺邦男と木下藤吉とが脚本を、同じく渡辺邦男が監督、渡邊孝が撮影に当っている。出演者の主なものは、「修羅八荒(1952)」の市川右太衛門、「新やじきた道中」の清川虹子、丹下キヨ子、横山エンタツに、「生き残った弁天様」の笠置シヅ子、「はだか大名 (前篇)」「はだか大名 (後篇)」の田崎潤などである。

1952年製作/98分/日本
配給:東映
劇場公開日:1952年7月31日

ストーリー

国元で悪侍のチョンまげを斬って江戸へ出て来た中山安兵衛は、ガマの油売りの辰五郎と知り合ってその長屋へころげ込んだ。長屋では家主の六兵衛を筆頭に、講釈師つるつる斎のつるり、女房おさわ、妹おつた、居合抜きの道玄、カゴヤのトン平、辰五郎の妹お勘など安兵衛を大歓迎、殊にお勘などは得意のヴキによりをかけて安兵衛にのぼせあがっていた。ところがある日堀部弥兵衛の一人娘幸を救ったことから、この幸がまた安兵衛への恋わずらいにどっとばかり床についてしまった。安兵衛には、牛込に住む菅野六郎右衛門というれっきとした叔父があったが、叔父に迷惑の及ぶことをおそれて、安兵衛はもっぱら大道の居合抜きで生活をたて、相変わらず長屋の人気者でいた。ところが、六郎右衛門は中津川祐範との対立が深まって、遂に高田の馬場の果し合いで討たれた。若党佐次平の注進で安兵衛が高田の馬場へかけつけたときは、叔父はすでに討たれた後だったが、安兵衛は叔父の報復に中津川一門を斬って斬って、斬りまくったのだった。これによって安兵衛の名は江戸中に鳴りひびき、堀部弥兵衛は娘のために相変わらず熱心に通いつめるが、彼は徳利を腰に、蛮声をはりあげて居合抜き商売にはげむのだった。

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映画レビュー

3.0 のんべ安、グレ安、人斬り安、と自嘲的になる安兵衛。伯父からは身寄...

2018年10月31日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 のんべ安、グレ安、人斬り安、と自嘲的になる安兵衛。伯父からは身寄りのない二人の関係が浮き彫りにされている。これじゃ伯父さんに感情移入してしまうなぁ。  高田馬場の決闘前にもかなりの武勇伝。酔っ払っていても夜襲の輩を追っ払うことができる安兵衛であった。しかし、道端で寝込んでしまった安兵衛。伯父の菅野六郎左衛門(香川良介)が安兵衛の塒を訪ね、留守のため手紙を預けるシーンは泣けてくる。  バンツマの殺陣も迫力あるのだけれど、アラカンの迫力には負けてるような気も・・・豪快さよりものんべぶりが凄かったりする。しかし、高田馬場での多大なエキストラ!敵の18人、見物人のスペクタクルはマキノ流なんだろうなぁ。

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kossy

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