キング・アーサー(2004)
劇場公開日:2004年7月24日
解説
様々なファンタジーに影響を与えたイギリスのアーサー王伝説を、伝説としてではなく、この伝説が生まれる原因となった実際の出来事を推測して描く歴史大作。製作は大作指向のジェリー・ブラッカイマー、監督は「トレーニング デイ」のアントワン・フークア、脚本は「グラディエーター」で共同脚本を担当したデビッド・フランゾーニ、撮影はリドリー・スコットの戦争映画「ブラックホーク・ダウン」のスラボミール・イジャック。
2004年製作/126分/アメリカ
原題:King Arthur
配給:ブエナビスタ
スタッフ・キャスト
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2019年7月15日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館
自由を求めて戦うアーサーと騎士たち!彼らはとても強いのだ。そして、ローマ人がどちらかというと嫌いなのだ。やっと自由を手に入れたと歓ぶのも束の間、好きでもないローマ人を救出せねばならなかった。
アーサーは自由博愛主義。キリスト教なんて信じないのさ!衰退の一途をたどるローマ帝国のお偉いさんはキリスト教なんて政治の道具としか思っちゃいない。ローマのために戦うなんて馬鹿らしくてしょうがないのさ。こうなりゃ現地人ウォード族と仲良くして、このイギリスの地に自分たちの王国を作っちゃえ!てな感じでサクソン人とだって戦っちゃうのだ。
しかし、ランスロットと下ネタボーズ(レイ・ウィンストン)以外はその他の騎士たちという描き方に不満。伝説の聖剣エクスカリバーだって描ききれていない。伝説というより史実という内容になっていた。ランスロットだって二刀流で活躍するのは最後の戦いだけだし、トリスタンの鷹も活躍しない。だけど、騎士たちの篤い友情・忠誠心の表現は泣けた。歴史好きにはたまらない映画なのだ。笑える下ネタも多いし、サクソン軍の行進の掛け声が「サクソン!サクソン!」てのも面白かった。
見所は、陰の主役下ネタ・ボーズ!子どもには名前を付けましょうね・・・
2018年11月6日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD、映画館
ハリウッドが史劇スペクタクル映画ブームに沸いていた2004年に製作された“アーサー王映画”。
見るのは劇場で観て以来になるので、実に14年ぶり!
ストーリーもシーンの一つさえも何もかも、今回が初鑑賞と言っていいくらい覚えていない。
有名な“アーサー王と円卓の騎士”を題材にしているものの、従来の設定とは違うのが本作の特徴。
まず、アーサー王のモデルとも言われる古代ローマ軍人、アルトリウスをアーサー王として描いている。(ややこしい…)
時代設定も中世時代ではなく、それより遥か昔。
偉大な王やヒロイックな英雄としてではなく、勇士。
これまでのどのアーサー王像より現実味がある。
話としては…
アーサーと円卓の騎士の絆、グウィネヴィアとの出会い、命の保証の無い危険な任務、蛮族との闘い。
至ってシンプル。
苦悩・葛藤、アイデンティティー、民族の誇り。王としての素質。
これら話を深くするスパイスもオーソドックス。
題材は大胆なアプローチではあるが、話や作品自体は直球王道で、特に目新しさは無い。
アクション面は、アクション派のアントワン・フークアの演出やプロデュースのブラッカイマー印で、さすがの迫力。
中盤の氷上での闘いは、いつ氷が割れるかスリリング。
クライマックスの大合戦は、これぞ史劇スペクタクル・アクションの醍醐味。
アーサー役のクライヴ・オーウェンは男臭く、ランスロット役のヨアン・グリフィスは精悍で、悪役親子のステラン・スカルスガルドとティル・シュヴァイガーは憎々しい。
グウィネヴィアも従来の王妃のイメージではなく、キーラ・ナイトレイの熱演で、弓矢を手に、クライマックスは奇抜なメイクで闘う女戦士。
それにしても、アーサー役のオーウェンより円卓の騎士のマッツ・ミケルセンやジョエル・エドガードンの方が今や売れっ子に。
ドラマチックで、アクションは迫力あり、大作として見応えある。
数あるアーサー王映画の中でも非常にシリアスな作風。
が、なかなか分かりづらいのは、歴史背景や所々の宗教観や民族性。
特に、ブリテン人、ローマ人、サクソン人、ウォードなど交錯する各々民族がこんがらがる。
史実に基づいて描くリアルなアーサー王。
エンタメとして描くヒロイック・ファンタジーなアーサー王。
それぞれ好みも分かれる。
創作、大胆脚色、新解釈で描かれ方も違う。
そこがある意味、面白い。
だからこそ魅力があり、今も度々アーサー王映画が作られているのだろう。
アーサー王伝説は好きなんで、大好きな作品です。
アーサー王はインパクトないんですが、脇のトリスタンとかランスロットはかっこよすぎ。
マッツミケルセン、彼の名は、これで覚えました。