白い閃光

劇場公開日:

解説

浅野辰雄・古川卓巳の共同脚本を、「俺は欺されない」の古川卓巳が監督したもので、白バイ警官を描いたアクションもの。撮影は「事件記者 狙われた十代」の松橋梅夫。

1960年製作/49分/日本
原題または英題:This Life I Love
配給:日活
劇場公開日:1960年4月27日

ストーリー

朝見達郎は、単車のテストライダーだ。今日は時速二百四十キロも出した。白バイ警官の兄の一郎が速度違反の砂利トラックに追突して重傷を負った。かけつけてみると、一郎の同僚松本や白バイ隊長杉はトラックにオカマをくらったのだと説明してくれた。オカマとは追跡を知ったトラックが急停車して白バイを追突させて警官を殺すという報復手段のことである。一郎の白バイにつけた特殊カメラから、トラックは尾部にMとサインした五七年型ダンプカーと判明した。全白バイに捜査指令が出た。テストライダーをやめた達郎を玲子が訪ねて、オートレースの選手である弟の律にレースをやめさせてくれるよう頼んだ。レース場、律はボスに操られて勝ち続けていたが、八百長試合に嫌気がさして故意に負けた。達郎が駈けつけた時、ボスの手下に打倒された律はやけを起してとび出した。達郎は謎のダンプカーを求めて砂利トラックの運転手になった。情報は意外に早く入った。運転手仲間で“街道の政”という暴れ者がいるという。来合わせた政は緊張した達郎の疑惑を感じとったようだった。果して政のトラックは尾部にMの字を消した五七年型だった。達郎は政を追って山奥の砂利採掘場にのり込んだが、そこには律が働かされていた。律と達郎の関係を知った政は律を倉庫に閉じこめた。数時間後、山を下りようとする達郎を砂利トラックの群から政が呼びとめた。覚悟して乗った達郎は政の一撃に昏倒した。ダンプカーの群はスピードをあげて国道を飛ばした。倉庫では律が電話にかじりついた。国道の白バイやパトカー、ヘリコプターに指令がとんだ。松本の白バイがついに政のトラックを追った。急ブレーキをかけてオカマをくらわせようとする政の手は昏倒を装っていた達郎に払われた。トラックを降りた達郎と政は激しく格闘した。白バイ警官が怒濤のようにダンプカーに殺到した。

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