殺されるのは御免だ
劇場公開日:1960年4月23日
解説
田辺虎男・阿部計の脚本を新進原功が監督したアクション・ドラマ。撮影は森隆司郎。
1960年製作/78分/日本
配給:新東宝
劇場公開日:1960年4月23日
ストーリー
宇津見は突然高級車の女に呼びとめられた。その女の言葉に従い、友人菊池のアパートを訪れると彼は死んでいた。宇津見は数日前、求人広告により友人六人と運送のアルバイトをした。深夜、東京港に陸揚げされた荷物を運搬するというなにか秘密の匂いのする重労働だった。菊池の死体の傍に麻薬の瓶が散乱していた事実から、宇津見はそのアルバイトに関連があると思った。仲間の一人花村も冬山で遭難したというが、他殺の疑いがあった。宇津見がアルバイト先の運送店を訪ねてみると、その運送店は数日前に姿を消したという。高岩物産は国際的な秘密工作機関の日本支部で、極東機関長のF氏の指令で動いているのだが、秘密露見をおそれて密輸品の運搬に雇った六人の学生たちの抹殺を図ったのだ。生き残りである宇津見と前田を殺そうと焦っていた。宇津見を謎の女あけみは車でひき逃げするりもりだったがあけみのハンドルは横に切れた。彼女は宇津見にひかれるものを感じていたのだ。前田が水死体となった。宇津見の恋人早苗が拉致された。彼女を囮に宇津見も一緒にバー・アンカーの地下を通じて高岩物産の密室に監禁された。アンカーに勤めていた宇津見の友人小倉の妻房子が捜査本部に急報した--宇津見と早苗はまた平和に戻ったが、あけみはF氏の拳銃に倒れた。