夜の牝 花と蝶
劇場公開日:1969年1月22日
解説
「BG・ある19才の日記 あげてよかった!」の才賀明と「女の警察」の中西隆三が共同で脚本の執筆にあたり、「ザ・スパイダースのバリ島珍道中」の西河克己が監督した夜の牝シリーズ第一作。撮影は「だれの椅子?」の小栗準之助。
1969年製作/83分/日本
配給:日活
劇場公開日:1969年1月22日
ストーリー
博徒田川一家は、当主田川が死んでから一年目に、娘の雅枝によって解放された。上京した雅枝は、カメラマン立石克也と知り合い、彼の姉銀子の店バー、“銀”で働くことになった。その頃、ホステスの忍は、ママの座を狙い、銀子のスポンサー倉林にとり入っていたが、倉林は、杏子の名前で店に出る雅枝に心を奪われていた。数日後、杏子は倉林からダイヤの指輪をプレゼントされた。杏子が時田から、親友克也のためにモデルになってくれと頼まれたのは、そんた折だった。倉林の誘惑や忍とのいさかいで動揺していた杏子は、愛する克也を訪れた。それから数週間後、杏子は忍とバーテンの松尾が、連れこみ宿に入るのを見た。その日杏子は、倉林の誘惑にはじめてのりホテルへ行った。ところが、そこに銀子が現われ、忍も松尾を連れだって乗り込んだ。驚く倉林とは対照的に杏子は冷静だった。それは、忍と松尾が結託して“銀”を狙っていることを倉林に知らせるために杏子がうった芝居だった。この一件から倉林は銀子とよりを戻し、忍と松尾はバーから追放された。これを恨んだ松尾は、杏子の世話でクラブで歌う真治を襲った。そこには、松尾の甘言にのり洋酒密売の罪を着せられた克也がおり、大乱闘になってしまった。そこへ駈けつけた杏子や真治の兄の活躍で松尾たちは追いかえされるのだった。やがて、克也を後に、銀座を去る杏子の姿が街かどに見られるのだった。