尼くずれ

劇場公開日:

解説

今東光の原作を、「怪談おとし穴」の舟橋和郎と、「妖怪百物語」の吉田哲郎が共同でシナリオ化し、「続やくざ坊主」の池広一夫が監督した風俗もの。撮影は「秘録おんな牢」の武田千吉郎。

1968年製作/83分/日本
原題:The Daring Nun
配給:大映
劇場公開日:1968年10月5日

ストーリー

京都郊外の尼寺専修庵に四人の尼が静かな生活を送っていた。その一人春光尼は門前で拾われた棄て子だったが、庵主の目を盗んでは若い肉体をゴーゴー喫茶で発散させていた。また春光尼は足の悪い庵主のために写真家の三浦が車を贈ってくれたことから、教習所通いもしていた。ある日、春光は、やくざに追われる幾子を助けた。幾子は「白馬会」の伊佐岡の勧めでソープランドで働いていたが、売春を強要され、逃げ出したのだ。しかし、伊佐岡を愛している幾子は、彼の本心を知るまではと帰っていった。それから間もなくのこと、春光は智英尼の欲情の対象になった。春光は愕然となったが、女だけの世界の中で抑圧された欲望にもだえるのは智英尼だけではなかった。十八歳の香妙尼は、自ら伊佐岡に身体を与えるのだった。そんな若い尼僧の行動に怒った智英尼は、春光と香妙を破門せよと庵主に迫った。春光はその智英尼に他人を責める資格はないとつっぱね、世間知らずの尼僧になりたくないから街に出るのだと庵主に言うのだった。そんな折り、伊佐岡に裏切られた幾子が仲間の風俗娘たちを連れて、専修庵に逃げこんで来た。春光は彼女たちを養うため、貧しい尼寺の家計を考えて、ヌードモデルになったりして金を稼いだ。一方、白馬会の圧力が、専修庵にかかってきた。春光は庵主の名代で単身白馬会の会長曽我に会い、墨衣の裾をきりりとめくって、啖呵をきった。自分の身体は気のすむようにしてもいいが風俗娘たちから手をひけ、と。その時、血だるまになった伊佐岡が転り込んできた。伊佐岡が自分をもてあそんでいたことを知った香妙がやったのだった。

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