(秘)トルコ風呂

劇場公開日:

解説

「夜の手配師」の下飯坂菊馬と新人播磨幸治が脚本を共同執筆し、「あゝ予科練」の村山新治が監督した風俗もの。撮影は「代貸」の稲田喜一が担当。

1968年製作/86分/日本
原題または英題:Secret Turkish Bath
配給:東映
劇場公開日:1968年8月27日

ストーリー

十九歳の卵子は、東北のある温泉町で団体客相手の臨時芸者をしていた。ある日、サービスが過ぎて、客の一人を絶命させてしまった。そのために、この町にいづらくなった卵子は、友人の圭子を誘って、東京新宿のパチンコ屋に就職した。そこで卵子は、高利貸をしているナミと知り合った。ナミは、男より女に欲情を感ずる変質者だった。早速、卵子を自分のマンションへ招待すると彼女を抱いた。翌朝になると、高利貸の資金源になっているソープランドの勤めに出掛けた。その頃、ナミの以前の夫達は乱交パーティの企画を練っていた。やがて、卵子と知り合い情事を楽しんだ達は、パーティのホステスとして彼女を雇った。しかし、人から束縛されるのが嫌いな卵子は達の前から姿を消した。当日の夜、特別ショウでスポットライトを浴びたのは、圭子だった。自分の肉体に自信を持つ卵子は、口惜しさのあまり、ショウを混乱させた。ナミは、再び卵子を人質同様に監禁し、二人は狂態の夜を続けた。一方、達は卵子をとられた腹いせに、売春をさせているナミのソープランドを警察に密告した。卵子はそんな二人にあいそをつかせた。そして彼女の前に現われたのは、ナミの秘書をしている高原だった。卵子は、高原が不能であることを知り、男の機能を甦えらそうと一所懸命だった。高原はナミが貯めこんでいた一億円を盗んだ。卵子はそのお金を、少女時代を一緒に暮し、愛しあっていた病身の淳のために役立てようとした。しかし郷里に帰った卵子を待っていたのは、淳の死報だった。今や卵子にとって一億円は紙屑も同然だった。そして卵子の本心を知った高原は、狂ったように彼女をののしり、崖から足を踏みはずし、一億円の札とともに海へ落ちていった。それを見つめていた卵子の心は、なぜか乾いていた。達とナミが、売春をさせた容疑で補ったのは、ちょうどその頃だった。

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