盛り場ブルース

劇場公開日:

解説

「喜劇 初詣列車」の舟橋和郎が脚本を執筆し、「可愛いくて凄い女」の小西通雄が監督した風俗もの。撮影は「密告 (たれこみ)」の飯村雅彦。

1968年製作/87分/日本
原題または英題:Blue Neon
配給:東映
劇場公開日:1968年8月1日

ストーリー

銀座にあるクラブ“麗”の渉外部長高見は、流しをしている信一の紹介で、かおりをホステスとして雇った。かおりは美人である上に独身というふれ込みで、鼻下長族の引っ張凧だった。一方プレイボーイの高見は、バー“ランボー”のママ朝子と関係をもっていたが、かおりのことが気になり毎日ヤキモキしていた。他方、客の建設会社社長岡林もかおりが欲しいあまり四十万円もするダイヤの指輪を彼女に贈り、“麗”の社長中田にも仲介を頼んだ。中田は、高見に新開店のバーを任せるという条件でその斡旋を頼んだ。高見にとっては、厳しい仕事だったが、岡林と寝るかそれとも店をやめるかとかおりに迫った。ところが、かおりにはホステスをやめられぬ事情があった。彼女には医学生の夫があり、彼の学資を稼がねばならないのだ。それを知った高見は、牧野にダイヤの代金四十万円の返却を迫った。そんな牧野を救ったのは朝子だった。朝子はカネをたてかえ、さらに彼をアパートに誘った。一方、高見は岡林から六十万円を巻上げた後、かおりを朝子のアパートヘ連れてきた。そこでかおりは、朝子と牧野の情事を見せつけられ愕然とした。修一の唄う“盛り場ブルース”が切なく流れる夜だった。絶望に暮れるかおりは翌日、箱根で岡林と情事を結ぶと、東京から姿を消してしまった。そこで高見は、かおりの弟信一を“顔”の専属歌手に雇い、彼女の居所を吐かせた。かおりは仙台のバーで働いていたが、高見に東京へ連れ戻される途中、列車から投身自殺を企てた。だが次の一瞬、高見に助けられ、やがて二人は結婚の約束を交した。翌日、高見は会社を辞めたが、中田の手下に暴行された。そして朝子との関係をも切ったが、その直後、牧野に刺され救急病院に運ばれた。というのは、朝子が高見に捨てられた腹いせにかつて高見が仕組んだ罠をばらしたからだ。朝子に牧野を誘惑させ、情事を演出したのは高見だったのだ。やがて、かおりは仙台に下り荒んだ生活に身をやつすようになった。だが、病院から脱け出した高見が、再び彼女の前に姿をあらわした。高見は、あくまでも、かおりにつきまとうのだった。

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