佐々木小次郎(1967)

劇場公開日:

解説

村上元三の原作を、「私は負けない」の白坂依志夫、「日本仁侠伝 血祭り喧嘩状」の松浦健郎と「暴れ豪右衛門」の稲垣浩が共同で脚色し、稲垣浩が監督した時代劇。撮影は「国際秘密警察 絶体絶命」の斎藤孝雄。

1967年製作/151分/日本
原題または英題:Kojiro
配給:東宝
劇場公開日:1967年4月1日

ストーリー

逆境に育った小次郎の夢は唯一つ、剣の道で天下に名を上げることだった。諸国の道場を破り、最後は京の吉岡流に挑戦しようとして、いま故郷をあとに旅に出た。その後を恋人兎禰が追った。めざした吉岡道場に着いてみると、すでに宮本武蔵に敗れて没落していた。失意の小次郎は大阪に出、曽呂利伴内の邸に足を止めることになった。時は家康が着々と天下統一の事業をすすめていた。ある夜ふとしたことから一派の反徳川の連判状が小次郎に見られたと思い、曽呂利は小次郎暗殺の機をうかがった。秀頼の快気祝いが大阪城で開かれた時、小次郎は同門の東馬に再会し、恋人兎禰が兄兵介と来阪していることを知った。その夜彼は曽呂利の刺客に襲われたが、盗賊島兵衛に助けられ、堺の商人南屋十兵衛のもとに身を寄せたが、ここで琉球の美しい王女奈美を知り、夢のような日日を送るうち、再び小次郎の胸には剣への執念が燃え上った。ついに豊家再興を志す曽呂利と、今は徳川の隠密になっている東馬との間に千利休法要をいとなむ南宗寺で、両者の激突が火をふいた。抗争の渦に巻き込まれた小次郎は、十兵衛を必死で救い出した。その後奈美も琉球に帰国しなければならなくなり、小次郎の心は再び荒んだ。そんな彼を今度は阿国歌舞伎のまんが優しく慰めるのであった。まんと共に旅に出た小次郎はついに無敵の秘剣“つばめ返し”をあみ出し、図らずも山中で穴吹天魔と決闘する武蔵の剣を見、武蔵こそ宿命の敵と小次郎の胸はいやが上にも高鳴った。そして小次郎は、栄誉を、そして運命を、すべてを賭けて慶長十七年、舟島に剣豪武蔵を迎えた。

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映画レビュー

5.0佐々木小次郎

2024年9月6日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

現在放送中のNHK朝ドラの再放送「オードリー」を見ていたら、佐々木小次郎と宮本武蔵の対決のシーンがあり、昔映画館で観た1967年公開の「佐々木小次郎」(村上元三作)を思い出した。主役の佐々木小次郎を尾上菊之助(先代)が演じ、最後に巌流島で対決する宮本武蔵には仲代達矢が演じるという豪華版だ。尾上菊之助はこの前年の1966年NHK大河ドラマ「源義経」(同じく村上元三作)で義経を演じて人気を博し、静御前を演じた藤純子と後に結婚したことでも有名。歌舞伎を見ない私は尾上菊之助は大河ドラマ「源義経」ではじめて知ったが、この「佐々木小次郎」でも前髪立ちの凛々しく、美しい、佐々木小次郎だった。記憶ちがいが一つだけある。小次郎を追いかける女性(遊女だったか?)役は大空真弓だと思っていたら星由里子だったようだ。とにかく、美しい佐々木小次郎だった。この映画をもういちどみてみたい。なお、鑑賞日は初公開された1967年のある日だが、下の鑑賞日はコメントを書いた日。

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yankumi