そっくり大逆転

劇場公開日:

解説

「なつかしい風来坊」の森崎東と「顔を貸せ」の小林久三が共同でシナリオを執筆、「暴力の港 虎と狼」の土居通芳が監督したコメディ。撮影は「さよなら列車」の加藤正幸。

1966年製作/81分/日本
原題または英題:Dummy
配給:松竹
劇場公開日:1966年12月10日

ストーリー

暗黒街の国連といわれる国際ギャング団の日本支部長黒岩は、支部からニューヨーク本部に送られる数千万ドルを横領する計画をたてた。それはドルを積んだと見せかけ、その船を爆破してしまうことだった。だが本部はこの計画を知って、黒岩暗殺の指令を出した。それを知った黒岩は本部の殺し屋から身を護るため、わざと銀行ギャングをやって、一時刑務所に入り身を隠すことにした。その上さらに巧妙な罠を張った。子分に命じ自分と酷似した岡部なる男を探しだし、シャバで黒岩として自分と同じ生活をさせることにした。それとは知らない小心な安サラリーマンの岡部は、黒岩の子分に車を買って貰ったり、黒岩の情婦、冴子をさし向けられたりで有頂天だった。ちょうどその頃、ニューヨーク本部から“暗殺四重奏団”のあだ名を持つ殺しの玄人がやってきた。"唖"、"片目"、"小指"、"吃り"の四人だ。彼らは各々、芸術的殺しの名手であることを誇った。やがて日本の警察も彼らの来日をかぎつけ、白石刑事が必死に暗殺団の尾行を開始した。そうしているうちに岡部も身替りに殺されることを知り、一方黒岩の子分たちも暗殺団につかまっては大変と、三つ巴の逃亡合戦が始まった。新幹線からの自動車の曲乗りや岩壁でのクレーンの宙吊りなど、珍無類の追っかけっこが展開されたが、とどのつまり岡部は、黒岩の子分につかまってしまい改めて替玉続行を誓わされてしまった。いよいよ暗殺団と真向からぶつかる日がやってきたが、またもや岡部は逃げ出しホテルの新婚夫婦の部屋に飛込んだり、火事現場の消防車に飛乗ったりの大脱走が続いたが、どこへ行っても四重奏団の“殺しのセレナード”が聞えてきた……。ついに力つきた岡部は暗殺団に捕われたが、彼らも意気地のない岡部が黒岩であることに疑問をもち始め、本物をオビキ出す作戦を練りだした。つまり岡部を殺したトリックのフィルムを冴子に送り、黒岩一味を安心させる方法であった。この計画はみごとに成功し、御大の黒岩は脱獄してシャバに姿を現わした。岡部と黒岩、暗殺団と黒岩の子分たち--ニセ物、本物をめぐっての大追跡戦はいよいよ高潮していった。

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