黒い誘惑
劇場公開日:1965年10月2日
解説
「裏階段」でコンビの井上梅次と田口耕三がシナリオを執筆、井上梅次が監督したアクションもの。撮影は、コンビの渡辺徹。
1965年製作/84分/日本
配給:大映
劇場公開日:1965年10月2日
あらすじ
遭難した新日本航空の七〇七便は時限爆弾によるものと判った。捜査本部がおかれ、新日本航空からは第三課長獅子内が捜査に協力することになった。事件当夜、獅子内はアパートでスチュワーデス谷由加と泊っていた。捜査本部は乗客三十六名の身辺を洗いその背後関係に殺人の動機があると思われる三人に線を絞った。まず暴力団の親分松川貞夫。彼には兄弟分の郷田がいて後釜を狙っていた。次に歌手の花屋かおる。五千万円の生命保険をかけている彼女は幾人かの男と関係があり、名前ばかりの夫竹村謙一とはいつも喧嘩が絶えなかった。最後に金融業の三崎源蔵。十億の財産を持つ彼は、若い妻邦子としっくり行かず、かつて愛妾が産んだ待田さゆりに財産を相続させると言っていた。獅子内と由加は事件の真相を追った。事件当夜、三崎の秘書と名乗る黒メガネの女が、三崎の鞄を開けさせたことがわかった。女は誰か。事件発生後一週間、玩具商山根の他殺死体があった。強殺班の捜査から、山根が時限爆弾を製造したことが判り、七〇七便捜査本部に通達された。山根はもと松川組と判明した。その結果、郷田からバーのマダム沖まり子に爆弾が渡され、まり子は竹村の女であってかおるの保険金を狙ったものと判ったが、まり子はその爆弾を邦子に渡したと証言した。だが邦子は時限爆弾の扱い方を知らずスイッチを入れずに三崎のボストンバッグに入れたというのだ。空港に現われた黒メガネの女は、まり子と判った。空港で三崎の鞄を開けた時、すでに何者かによってスイッチが仕掛けられてあった、というのだ。獅子内はもう一度事件の経過をふり返ってみた。由加と初めて関係したのが事件当夜であり、しかもその便には由加が乗ることになっていた。由加は彼との逢びきのために友人に変わってもらったと言うのだが……。獅子内は由加の身辺を洗った。由加は三崎と愛妾の間に出来た待田さゆりと判った。スイッチを入れたのは由加だったのだ。獅子内は悲痛な思いで、捜査本部へのダイヤルを廻すのだった。
スタッフ・キャスト
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獅子内三郎田宮二郎
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谷由加中原早苗
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沖まり子長谷川待子
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三崎邦子江波杏子
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松野百合子泉かおる
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花屋かおる紺野ユカ
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郷田造守田学
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岡春彦杉田康
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竹村謙一村上不二夫
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高見警部北原義郎
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中西刑事小山内淳
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三崎源蔵見明凡太朗
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鬼頭啓藤山浩二
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有本豪健司
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山本社長竹村洋介
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桑田部長春本富士夫
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山根昭夫大川修
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沢田津田駿
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笹本令子加藤雅子
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山本和子松浦いづみ
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池永警視花布辰男
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黒木刑事大庭健二
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三木警部吉葉千郎
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川島警部夏木章
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栗林検事原田玄
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料亭のおかみ橘喜久子
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仲居ちえ三島愛子
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山本社長秘書森矢雄二
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空港荷物係の男中原健
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同僚志保京助
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新日本航空社長隅田一男
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新日本航空副社長丸山修
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新日本航空重役槙俊夫
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新日本航空部長竹内哲郎
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三崎家の婆や松村若代
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新聞記者森一夫
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空港の事務員佐山真次
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空港の広報係員中田勉
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スチュワーデス川澄節子
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乗客の家族A高田宗彦
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乗客の家族B米沢富士雄
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野球の観衆藤井竜史
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やき鳥屋の親爺佐々木正時
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刑事部長大塚弘
白い巨塔
動脈列島






