大捜査網
劇場公開日:1965年2月6日
解説
「幸せなら手をたたこう」の長谷川公之と「暗黒街全滅作戦」の石松愛弘が共同でシナリオを執筆「喧嘩犬」の村山三男が監督したアクションドラマ。撮影は「犯罪教室」の石田博。
1965年製作/94分/日本
配給:大映
劇場公開日:1965年2月6日
ストーリー
警察官をめざす千数百人の青年たちは、毎日きびしい訓練に明け暮れていた。教習生の中には、成績抜群の本田、警官の父を持ち、出世を夢みる野心家江藤、善良な男だが激務にたえられず、他に就職の機会をうかがう辻らがいた。特に江藤は本田に激しいライバル意識を燃やしていた。やがて一年の歳月がたち、本田、江藤辻の三人はともに城南署警ら課勤務を命じられた。時を同じくして学校の講師だった警視庁警部津川も捜査防犯課長として同じ署に赴任してきた。着任早々津川に呼ばれた本田は、店の金を着服したあげく今ではコールガールをしている家出娘富子と対面した。本田はそんな富子から事情を聞くと、お礼参りを怖れて届出をしないパチンコ店主を説得して、チンピラを逮捕した。が、その夜パチンコ店主は殺された。津川は本田の独断と軽挙を厳しく責めた。警察は相つぐ暴力事犯の続出に、城南署は徹底的な組織暴力の粉砕にのりだした。追いつめられた暴力団・関東商事は津川警部にいやがらせをはじめた。そんなある夜、帰宅途中の津川が白マスクの男に刺された。直ちに非常線が張られ、公園で怪しい人影をみつけた江藤は誤って、その男を殺してしまった。責任を問われた江藤は、城南署から隅田分駐所の乗車勤務に転属となった。一方本田はそのころ捜査課にまわっていた。捜査網は日ましにきびしくなり、数人がまた検挙された。だが肝心の関東商事は尻尾を出さず、通るのは小物ばかりだった。そんなとき本田は、高校時代の親友で今は関東組の幹部山野に再会した。それから数日後、きびしいとりしまりに資金源をたたれた関東組は工場の金庫を襲った。かけつけた江藤は、こんどは拳銃を抜かずに犯人を追い、胸を撃たれて死んだ。そしてまた数日今度は山野が殺され、関東商事の社長立花が高飛びするという情報が、山野の情婦富子から入った。高飛び寸前立花は、ヘリコプターまで動員した大捜査網のために逮捕された。