現代インチキ物語 ど狸

劇場公開日:

解説

北条秀司原作『比叡颪』より、「現代インチキ物語 騙し屋」の藤本義一が脚色、「暗黒街NO.1」の田中重夫が監督した風俗喜劇。撮影もコンビの高橋通夫。

1964年製作/88分/日本
配給:大映
劇場公開日:1964年2月29日

ストーリー

琵琶湖に面した老舗の料亭魚吉楼の主人直三郎は無類の女ずき。後妻のおかつは昔京都で左褄をとり、正妻おりえが病気で実家に帰ったスキに居据ったしっかり者。しかしおかつの頭の中を去来するのは新興宗教の教主光尊が口にした第三の女の存在だ。そんなある日職安の紹介で千代子という若い女がやって来た。第三の女の出現と色めきたったが、どちらもなかなかなようすだ。女中頭の信代に監視を頼んだが信代が逆に直三郎にモーションをかける始末。そこへ島吉という新しい板前がやって来た。腕前満点の彼の出現はおかつにとっては大喜びだったが、島吉は魚吉楼を狙う光尊が送りこんだ新手だったのだ。ある日、魚吉楼で客の金が紛失するという事件が起きた。女中達の持物が大捜索された結果、金は千代子の持物の中から発見された。大騒動の魚吉にヒモと称する与次郎が入ってど狸も顔負けのばかし合いが始った。島吉、信代、千代にかこまれたおかつはノイローゼ気味。新興宗教にいよいよ頼りっぱなしという状態。そんな魚吉楼から火が出た。仏壇の裏にかくしてあった二十万円を盗み、証拠いん滅を計った放火らしい。この犯人追跡をつづける内に、なみいるど狸のばけの皮はつぎつぎとはがされていった。

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