ちゃらんぽらん物語
劇場公開日:1963年6月1日
解説
「河内の風より あばれ太鼓」の若井基成が脚本を執筆、「魚河岸の旋風娘」の堀内真直が監督した人情喜劇。撮影は「若いやつ」の倉持友一。
1963年製作/90分/日本
配給:松竹
劇場公開日:1963年6月1日
ストーリー
大阪天王寺の漫才集落に住む池田亀造はしがない興行師、「芸人の養老年金制度を作る」というペテン師水野の口車にのせられて仲間うちを駆けまわり、献金するようなお人好しだ。四人の娘達はそれぞれ新進漫才師や落語家と恋愛しているが、芸人の末路を知る亀造はその結婚を許そうとはしない。家出娘のさち子をストリッパーに仕立てて九州へ巡業に出た亀造一行だったが、肝心のさち子がドロンし、亀造の珍芸で穴は埋めたものの小屋主から違約金を請求されて逃げ出した。捕えられて警察に行くと、水野がクーデターを企む右翼だと判った。しょげる亀造を娘達が貰い下げてくれ、「芸人と結婚してもお父ちゃんのようなちゃらんぽらんな真似はしまへん」という言葉に結婚を許す気になった。数日後、巡業先の黒浜市でさち子に出会った亀造は、彼女が孤児院を脱走していたのだと知って驚いた。早速、孤児院を慰問してやり、お国入りしていた大臣に訴えて寄附金を出させた。折も折、娘やその恋人達が道頓堀祭りに抜擢されたという嬉しいニュースも入った。