やくざの勲章

劇場公開日:

解説

オール読物所載梶山季之原作を「風神雷神」の松浦健郎と「宝石泥棒」の井上梅次が共同で脚色、井上梅次が監督したやくざもの。撮影は「七人のあらくれ」の渡辺徹。

1962年製作/89分/日本
原題:Medals for Gangsters
配給:大映
劇場公開日:1962年12月26日

ストーリー

昭和二三年敗戦の混乱期に生まれた不思議な集団、それは国籍を持たぬ不良外国人達である。東海市では新興のメリケンマーケットが公然と禁制品を売り、社長のマック、専務のチャーリーは日本人の経営する店を叩きつぶしていた。戦前から地元の縄張りを握っている川島組は、組長川島のきつい命令で彼らの横暴さをただ拳を握って見逃がすより他になかった。無力な警察、市当局でも手の打ちようがなかった。川島組の幹部秀次郎は生来喧嘩早く、組長のやり方には腹の虫がおさまらない。日を追って彼らの横暴は極に達し、警察でも敏腕の斎藤警部らが血みどろの活躍をするが治外法権の中ではどうにも手を出せなかった。権藤はマックの手下の中ではずば抜けたピストルの名手だったが、彼はマックのやり方は気にくわなかった。事態は急激に悪化した。市民は怒りに燃え、血気にはやる秀次郎らを押さえられなくなった川島は遂に立ち上ることを決意した。襲撃を知ったマックは万全の態勢を整え、権藤にその指揮を命じた。いよいよ決戦の時が来た。市当局と警察の警戒態勢は物々しく市内は無気味に静まりかえった。手勢わずか五十数名の川島組が、全員玉砕を覚悟で配置につこうとした時、急を聞いた近隣の仲間がかけつけた。暁を期して川島組はメリケンマーケットに向かった。待ちかまえるマック一味との間に拳銃の乱射の応酬。そして秀次郎を先頭とする一隊は白刃をかざして事務所に躍り込んだ。息を呑まれた一味は慌てふためく。権藤は秀次郎側についたが流れ弾で死ぬ。一味の一部は死に一部は斎藤警部らの警官隊に逮捕され、悪の巣窟は完全に潰されたのだった。

全文を読む(ネタバレを含む場合あり)

スタッフ・キャスト

監督
脚色
松浦健郎
井上梅次
原作
梶山季之
企画
竹久新
撮影
渡辺徹
美術
高橋康一
音楽
鏑木創
録音
須田武雄
照明
安田繁
スチル
薫森良民
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