サラリーマン無鉄砲一家

劇場公開日:

解説

「猫と鰹節」の沢村勉のオリジナル・シナリオを「女難コースを突破せよ」の筧正典が監督したサラリーマン喜劇。撮影は「キングコング対ゴジラ」の小泉一。

1963年製作/88分/日本
配給:東宝
劇場公開日:1963年2月8日

ストーリー

サラリーマンの草分けである竜村雲太郎は、今は現役を退き七つの会社の顧問などをしながら伊東で妻のせいとのんびり暮していたが、遺産は社会事業に寄附すると言いだしたので竜村家は大騒ぎ。息子の雷太は東管軽金属の社長で四人の子供があり、三代に渡るサラリーマン一家である。雷太は親譲りの会社を守り抜けず荒牧社長の世界物産と合併するために、長男の鳩彦と荒牧の娘和子を結婚させようと躍起になっていた。ところが彼には千恵という恋人がいた。それを察した妹のさくらは、縁談を壊してやるから味方になってくれと持ちかけた。人気歌手の糸永一平の大ファンで明るく陽気なさくらにも、家族を是非味方に引き入れておく必要があった。さくらは姉夫婦の弱みを握っていたし、フトしたことからバーの鉄子という娘が、雲太郎が若い頃妾に生ませた娘と知った。一方、雷太は合併が壊れて何とか借金しなければならず、さくらを援護に連れて伊東へ行った。仲々OKしない雲太郎に、さくらは鉄子の件を持ちだして押し切ったが、内証にしておくはずのせいに立聞きされていたとは知らなかった。翌日雲太郎の喜の寿の祝いにみんなが集った。そこへせいが鉄子を連れて現われうちの家族ですよと紹介したので、雲太郎は面目なく頭を下げるばかり。ここぞとさくらが「私が結婚する人にも会って下さい」とテレビのスイッチを入れると、画面には唄う一平がニッコリ。案の定雲太郎をはじめ一同猛反対、形勢悪しとみたさくらは取っておきの切札を出したので、皆もしぶしぶ会うだけは会ってみようということになった。一平に会った雲太郎は、将来は南米に渡って事業をするという彼のファイトに感心してさくらとの結婚を許すのだった。

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