豚と金魚

劇場公開日

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解説

梅崎春生の短篇から、「トイレット部長」の松木ひろしが脚色、「金づくり太閤記」の川崎徹広が監督した諷刺喜劇。撮影は「椿三十郎」の小泉福造。

1962年製作/92分/日本
配給:東宝

ストーリー

お香代ばあさんの家の下宿人山名時男は画家志望だ。近くに養豚場がありうるさくて仕事が出きないと嘆くのは、左隣の有田先生で、先生は小説家だ。余り原稿は売れないが、女には大変もてる。駅前のバー・シスターのマダム小沢千恵とその妹のまゆみは先生の大ファンだ。山名君の右隣は吉川さんの家だ。七人の子持で、その奥さんの蘭子はものすごくガメツイ。ある日、この三軒に難問題がもちあがった。大家の福永が高級アパートを建てたいから、ここを立退いてくれというのだ。大家の乾分、珍華亭のオヤジがお先棒をかついでいる。この騒ぎの最中、お香代ばあさんのペット金魚が盗まれた。犯人は黒猫で、追跡した山名君が追いこんだのは養豚場だ。金魚の代償として山名君は一匹の仔豚をもらった。この仔豚を仲介として、山名君とまゆみは急激に仲良くなっていった。また、山名君のアルバイトで歌うジャズ喫茶のステージに仔豚を登場させたことから、山名君のステージは爆発的な人気を持ちはじめた。そんな状況のうちに、ある晩、お香代ばあさんの台所附近から原因不明の火事が起り大騒ぎとなった。これがきっかけとなり、吉川さん一家は、大家から立退き料で買収された。火事騒ぎのため、お香代ばあさんも、一人息子一郎に引きとられ一緒に暮らすことになった。万物流転は世のならい、有田先生も十五年住みなれた借家を越すことになった。火事騒ぎで煙にまかれてトン死した仔豚は、お別れパーティーの格好の材料だった。みんなの前で変わらぬ愛を誓う山名君とまゆみ。有田先生をあきらめ、新しい恋人と再出発する千恵の顔も明るかった。金魚変じて豚となる。豚変じて、若者たちの明日へのたくましい原動力となって昇天していった。

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