はぐれ念仏 歓喜まんだら

劇場公開日

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解説

寺内大吉原作の『はぐれ念仏』を、「喜劇 駅前弁当」の長瀬喜伴が脚色。「河内風土記 続おいろけ説法」の佐伯幸三が監督したお色気もの。撮影は「喜劇 駅前弁当」の黒田徳三。

1962年製作/89分/日本
配給:東宝

ストーリー

麻布に小心寺という念仏宗の寺がある。住職の欲林は抹香くさくない、さばけた御仁だ。ある日、妹の幸子が突然帰ってきて、夫の塚本がバーの女給あけみと怪しいという。翌日、葬儀屋の寓さんと競輪へ出かけた帰途、欲林は渋谷の小料理屋「むらさき」へ寄って、女将のしげ子に頼んで近所のバーで働くあけみと会った。彼女は安月給取りの幸子の夫など眼中になく、欲林にしなだれかかる始末だ。一方、欲林の友人田代の家でも、妻の妙子が夫の浮気にヤキモキしている。欲林はしげ子のパトロンの一周忌に「むらさき」へ出かけた。本宅が借金で首もまわらないと聞き、しげ子は「むらさき」の店を売り払い、その金を遺族に提供したいという。ウィスキーに酔ったしげ子は「この辺でわたしも身を固めたい」と欲林にながし目を送った。そんなとき、葬儀屋の寅さんが、競輪で大穴をつかんだショックでぽっくり死んだ。よく聞けば、それは欲林が頼んだ車券だった。「高い香奠についた」と、欲林は苦笑しながらお経をあげてやった。ところで念仏宗は関東・関西の二派に分裂していたが、ようやく合同の機が熟した。そして、宗会議員の選挙に、欲林の敬慕する三来和尚も立候補することになった。浮動票を一票五万円で集めてくれと頼まれた欲林と天正院住職は、承久院という尼寺の庵主で、お色気たっぷりの秀蓮を訪ねた。彼女のパトロンこそ合同反対派の大立物和田大海執事長だ。たった今、執事長に票を渡したといわれて、二人はすごすご引き揚げたが、翌日、三来和尚は欲林に秀蓮の票を手に入れたといった。票と一緒に、秀蓮を執事長からとり戻したというわけである。話かわって、田代と寓さんの娘晴枝の仲は、課長と部下というよりも恋人同士といった方がいいようだ。田代の妻妙子が温泉マークの旅館で田代と晴枝をつかまえたとき、欲林は芝居を打って二人を助けてやった。晴枝の婿は葬儀店の丑松ときまっていた。寅さんの初七日の法事と、晴枝と丑松の結婚式が、欲林の読経のもとに挙げられた……。

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