真紅の男

劇場公開日

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解説

オール読物所載の藤原審爾の小説を原作に間藤守之が脚色、「モスラ(1961)」の本多猪四郎が監督したアクション・ドラマ。撮影も「モスラ(1961)」の小泉一。

1961年製作/87分/日本
配給:東宝

ストーリー

ある港町。勝田組親分岩伍は縄張り争いのもつれから、大杉一家の組長を殺してしまった。岩伍の息子隆は孤児だった自分を引き取り、大学まで出してくれた岩伍への恩がえしのため、これを契機にヤクザの世界から足を洗ってくれることを祈って身代りとなった。それから四年、隆は刑を了えて帰って来たが、街は麻薬で汚され、暴力がのさばっていた。組長殺しの真相を知る勝田組幹部の三隅は岩伍をおどし、勝田組のシマを預かった。さらに大杉一家とも通じ、麻薬と暴力で街の支配権を握った。隆は恋人トミ子の姿を求めてさまよい歩いた。かつて隆との楽しい生活を夢みたトミ子も今は三隅の情婦で、麻薬中毒患者に変り果てていた。隆は彼女が働いていたというバー「門」を訪れたが、勝田組を名乗るチンピラが暴れているのを得意のアッパーで追っ払った。そこのマダム伊久子が殺された麻薬Gメン小笠の妹で、それを隆に教えたのは高校時代の旧友牧川刑事だ。伊久子は兄を殺した犯人の手がかりを求めている。その日から麻薬のアジトを探るため、伊久子は三隅の仕事の片棒を担ぐふりをして、隆や牧川と連絡し合った。やがて麻薬が三隅たちの手で流れていることが判り、全市に捜査網が張られた。牧川と隆は秘密ホテルに張り込み、皮ジャンパーの男を建築場まで追ったが、何者かに襲われて気絶した。気がつくと傍に牧川の死体があり、隆の手に拳銃が握られていた。隆は「門」へ逃げ込んだが、伊久子が三隅から手に入れた実弾の一個が隆の持つ拳銃にピッタリ入った。伊久子の兄を殺し、今また牧川の生命を奪ったのもこの拳銃なのだ。隆が表へ出たあと、伊久子は三隅の手下につかまり監禁された。三隅はトミ子をオトリに用いて隆を桟橋におびき寄せたが、隆は海中に飛び込んで危く難を逃れた。その頃、隆の身を案じる岩伍は、三隅や小巻の兇弾に倒れた。隆は弔合戦をといきり立つ勝田組を制し、組の解散をいい渡した。三隅たちのアジトであるキャバレー「アザミ」では、伊久子を逃がしたトミ子が恐ろしいリンチを受けていた。伊久子からトミ子の危機を聞き、隆は単身「アザミ」に乗り込んだ。凄絶な射ち合いの末、隆は一味の小森らを屠り、トミ子が三隅を射った。だが、トミ子は絶命寸前の三隅の一発を浴びた。隆は冷たくなってゆくトミ子を、力いっぱい抱きしめるのだった。

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