お父ちゃんは大学生
劇場公開日:1961年6月12日
解説
滝口速太・大木崇史・山内亮一の共同脚本を、「東京のお転婆娘」の吉村廉が監督したホームドラマ。「胸の中の火」の中尾利太郎が撮影した。
1961年製作/59分/日本
配給:日活
劇場公開日:1961年6月12日
ストーリー
二十歳で大学生の畑中正太は、二十八歳で再婚の村木加奈子と結婚した。加奈子には信吉という小学校一年生の子供がある。二人の結婚には正太の両親が反対だった。勘当になった正太はアルバイトで学費を稼いでいた。在学八年の正太に同情した加奈子は、結婚したら自分で彼の学費を稼いだ。同じ学生結婚した保雄とまり子に信吉をあずけ、二人は新婚旅行に出かけた。朝は正太と信吉が学校に出かけ、加奈子は化粧品のセールスの勤めに。幸福な日々が過ぎ、生活の苦労は加奈子を怒りっぽくさせた。一計を案じた正太は、友人を呼んでどんちゃん騒ぎをした。家計のことを考えぬ正太の行動に、加奈子の怒りは爆発した。これを知った加奈子の伯母は、信吉を引取って二人だけの生活をさせようとした。しかし、正太は反対した。そこへ正太の父熊太郎が二人を別れさせるために上京して来た。加奈子を悪くいう父親に、正太は激しく抗議した。そこに加奈子が信吉がいないと駆けこんで来た。三人は夜の町に飛び出した。信吉を探す二人の懸命な姿をみた熊太郎は、いつしか考え直すようになった。警官に連れられて信吉は帰宅した。怒った正太は信吉を殴った。それを熊太郎がとがめ、また父子の喧嘩が始った。信吉が正太の味方をするのをみて父子は仲直りした。加奈子との結婚を認めたのはもちろんのこと、明るい一家の笑い声が窓から聞えて来た。