快人黄色い手袋
劇場公開日:1961年4月1日
解説
川内康範が原作を自ら脚色し、新人第一回の市村泰一が監督した伴淳の活劇。「中乗り新三 天竜鴉」の服部幹夫が撮影した。
1961年製作/82分/日本
原題または英題:Superman "Yellow Glove"
配給:松竹
劇場公開日:1961年4月1日
あらすじ
これは現代の奇蹟の物語である。いつ頃からか、都内に唄声と共に黄色い手袋と称される怪人が出現、悪人たちを震撼させていた。袖下代議士の選挙違反、黒木屋脅迫事件、不正外車事件、庶民住宅の不正契約などがすでに“黄色い手袋”によって摘発されていた。捜査二課では正義の使者として、庶民の人気を呼ぶ“黄色い手袋”の逮捕に頭を痛めていた。新航空商社の社長赤木村がグラマー機の民間航空への切りかえに不正。グリー産業社長山梨の脱税。として両者は“黄色い手袋”より多額な金を奪われた。その金は翌日、ヘリコプターを使って貧民街にバラまかれた。権藤部長刑事の取調べに赤木村、山梨はユスられた覚えはないと頑張った。だが“黄色い手袋”により警視庁に提出された細かいデーターによって二人は留置された。トップ屋北条寺は婦人記者である妻のシマ子に尻を叩かれて“黄色い手袋”を追っていた。トップ社は“黄色い手袋”の正体発見に拾万円の賞金をかけた。ある夜、私立探偵紫五郎太は靴みがきの次郎の報告で銀行ギャングを発見した。しかし“黄色い手袋”の出現によって一味は逮捕された。次郎は殺し屋黒い手袋の兇弾に負傷した。黒い手袋は“黄色い手袋”をおびき出すため、五郎太、シマ子をさらって、南太平洋の禿鷹一味に渡した。だが、その裏をかいて二人を救った“黄色い手袋”は逆に禿鷹から五百万円を奪って去った。この時、シマ子と五郎太は“黄色い手袋”の首に発見したホクロが北条寺の首のホクロと同一場所にあるのに疑問を持ったが、北条寺にはアリバイがあった。数日後、都内のカメラ店、宝石商などが次々と襲われ、その現場には必らず“黄色い手袋”が落ちていた。黒い手袋、禿鷹一味の仕業である。次郎は“黄色い手袋”の正義を信じた。そんな次郎の前に“黄色い手袋”が忽然と姿を見せた。名前をかたるギャング団を退治して君たち少年の夢を守って見せると……。世の不正に単身挑戦する正義の士“黄色い手袋”--その正体は永遠に謎の人物として少年の、いや現代人の夢の中に生きている……。
スタッフ・キャスト
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黄色い手袋伴淳三郎
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北条寺竜三伴淳三郎
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北条寺シマ子鳳八千代
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紫五郎太小坂一也
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恋人ツル子北条喜久
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権藤部長明智十三郎
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加藤編集長名和宏
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宗山福岡正剛
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吉田天津七三郎
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少年次郎昇政信
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赤木村社長深見泰三
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社長の妻勝子槙芙佐子
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袖下代議士永田光男
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山梨社長山路義人
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黒手袋の殺し屋田村保
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南支那海の禿鷹五味勝雄
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配下海坊主雲井三郎
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配下グラタンサトウ・サブロー
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豊臣政子宮城千賀子
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TV局のアナウンサー高野真二
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主任刑事倉田爽平
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刑事田中謙三
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刑事真木康次郎
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喜劇役者佐山初代林家三平
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禿鷹の配下川内康範
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禿鷹の配下池田恒夫
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禿鷹の配下西田智
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航空商会課長春日昇
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ガソリンスタンドの女岡田御歳
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赤木村家書生柏木光雄
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医者笹川富士夫
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看護婦原純子
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宝石商の店員花井緑太郎
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警視総監藤間林太郎





