出世コースに進路を取れ

劇場公開日:

解説

「自由ケ丘夫人」の長瀬喜伴の脚本を「お姐ちゃんはツイてるぜ」の筧正典が監督した、東宝が新たに企画の“サラリーマン・コース”シリーズの第一作。撮影は「ガス人間第一号」の小林一。パースペクタ立体音響。

1961年製作/86分/日本
配給:東宝
劇場公開日:1961年1月26日

ストーリー

電器会社の畑野弘海、自動車セールスマンの柴田実、広告会社の高木正夫の三人のサラリーマンは、大学時代からのよき先輩後輩の間がらである。この三人の前に一人の美人が現われた。お婿さん探しのため大阪から上京して来たという、大村京子である。キャバレーに出た京子をめぐって、三人の間にたちまち恋のさやあてが始まった。そして、三人はお互いフェアプレーを誓いながらも、必死の抜駆けの工作を始めたのである。だが京子は畑中の会社の社長の目にとまる。柴田と高木のもつれから、漁夫の利を占めた畑中は、京子を日曜のロカビリー見物にさそい出したものの、その晩、京子目当ての社長の出現で、こそこそと逃げ出さねばならなかった。翌日、畑中はかねて柴田のためにはからって「自分の仕事を一生懸命にやればよい」とお説教された自動車の買附けと、高木のためにはからった、会社がテレビのスポンサーになることが決定したことを知らされた。ちょうどその時、京子が社長の名で電気器具を数々持去ったのを見て、畑中はすべてを悟り、ぶぜんとなった。だが高木の喜びも束の間、インチキマネージャのため契約金を持逃げされ、三人は止むなくピンチヒッターとしてテレビ出演、好評を博した。その夕方、畑中ははからずも、京子が情報屋とグルになって、会社の秘密をさぐっている産業スパイではないかという話を耳にする。ここに三人のとんちんかんな大活躍。いったんは車の買附の話もなにもおじゃんになりかけるが、やがて、改心した京子から、金のためのスパイだったという告白を聞き出して、すべては円満に解決し、それぞれの恋人と結ばれ、畑中は課長昇進を約束された。三人は乾盃した。「出世コースに進路を取れ」と。

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