愛に濡れたわたし
劇場公開日:1973年7月25日
解説
失踪した妻を探す男とその男を騙し、愛し、過去から逃れようとする女を描く。脚本は「団地妻 奪われた夜」の吉原幸夫、監督は「OL日記 牝猫の情事」の加藤彰、撮影は「怨歌情死考 傷だらけの花弁」の萩原憲治がそれぞれ担当。
1973年製作/75分/日本
配給:日活
劇場公開日:1973年7月25日
ストーリー
藤木京平が美和と知り合ったのは、失踪した妻・よし子を捜し、ある小さなバーに入ったときだった。丁度その日は雷雨で、妻捜しに疲れた京平と、雷の恐怖におびえる美和は、どちらともなく誘い、結ばれた。美和の太股には蛇の刺青があり、彼女はその過去から逃げるために京平と交わり、やがて、彼を愛し始めていた。だが京平には妻を捜し歩く日課がある。美和は彼に毎日、弁当を作ってやる。そのことが彼を自分のものにするための手段だったのだ。ある日、京平が家に帰ると、美和の妹がよし子のことを知ってると尋ねて来た。彼女の話の最中サングラスの男が「女をかえせ」と乱入して来た。京平が唖然としている間に、男は帰って行った。数日後、美和はよし子の居場所を知っている人に、明日会わせると京平に約束した。だが、翌日、指定された場所で京平は待っていたが、美和は、妹が交通事故にあってしまい、これから病院に行く、と言い残して帰ってしまった。が、京平が家に帰ってみると部屋が荒らされていた。京平は、嘘をついたり、愛したり、刺青の過去などがある奇妙な女・美和の企みが判明しないながらも、いつの間にか騙されるのが楽しく思えるようになっていった。