驚異のドキュメント 日本浴場物語

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解説

「にっぽん'69 セックス猟奇地帯」で日本列島のセックス地図を描いた中島貞夫と赤塚滋カメラマンのコンビが日本各地の浴場をテーマに一人の男の足跡を追う。構成・脚本は金子武郎と監督の「戦後秘話 宝石略奪」の中島貞夫、撮影は「関東テキヤ一家 天王寺の決斗」の赤塚滋。音楽は荒木一郎。

1971年製作/88分/日本
原題:Pilgrimage to Japanese Baths
配給:東映

ストーリー

野々村一平がこの世に生を受けた瞬間に彼の母は死んだ。彼の産湯と、母の湯棺は同時に行なわれたという伝説に彼はつきまとわれている。その彼が、青年に達したいま日本列島風呂行脚の旅に出るようになったきっかけは、万国博に展示された人間洗濯機を見てからだった。むしょうに日本古来の温泉郷に郷愁を覚え、理想の風呂につかって見たくなった。彼の研究によれば、日本の風呂の起源は温泉の薬餌効果の発見とともに古い。そして、風呂には治療を目的とした湯とは別に、宗教的な面からのものもあった。その型態は主に日本特有の蒸風呂であり、西暦千二百年頃が誕生の時だった。だが、時代とともに風呂はぜいたくな娯楽と化し、独特の乱れた風俗を生みだしていった。享楽の極致は慶長、寛永の頃の湯女風呂である。当時の風呂は蒸風呂が今日の如き湯浴に変っていく過渡的なものであり、浴室内は蒸気が充満して、あちこちに酒と料理の膳がしつらえられ、男たちが湯女を相手に酒をくみかわし合った。そして、七〇年代の日本。ここに若くて美しい数人の女たちがいる。彼女たちの風呂に期待するものは、より美しくなることである。牛乳風呂、泥風呂、女性サウナ。現代の美女たちは、美しくなるためには勇敢である。野々村一平の温泉巡りは、九州の別府温泉から始まった。四国道後の市営大浴場、紀州箕島温泉のジャングル風呂、熊本権現由来の湯の峰温泉。いずれも、温泉のもたらす自然美は人々を包みこみ、彼を魅了した。だが死を呼ぶといわれている青森の恐山を中心とした大沢温泉、玉川温泉などは、彼に怒れる自然の凄まじさを感じさせた。彼はひなびた温泉郷、東北のふけの湯で、若い人妻を知った。彼はその人妻に、母の面影を発見して、どちらからともなく寄りそい、自然の中で愛の営みをかわし合った。彼は女と別れると、再び旅を続け北海道に渡った。登別、阿寒湖温泉。大自然の懐に抱かれたこれらの温泉は、彼の心に深い感動を与えた。野々村一平は、さまざまな風呂を追い続けた。そして、こう思うのだった。母の胎内こそ、この世の最高の風呂ではないかと。

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映画レビュー

3.5昭和感溢れる貴重なドキュメント!

たら印さん
2019年8月12日
Androidアプリから投稿

やられました。
きっちりエンタメ作品にもなってます。
この視点で温泉巡りしたことはなかったなぁ。
今はこの光景どれくらい残っているのだろうか。

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たら印
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