女高生 夏ひらく唇
劇場公開日:1980年7月5日
解説
姉に恋人をとられた女高生の性遍歴を描く。脚本は「昭和エロチカ 薔薇の貴婦人」の宮下教雄、監督は「女子大生の告白 赤い誘惑者」の加藤彰、撮影は「新入社員 (秘)OL大奥物語」の米田実がそれぞれ担当。
1980年製作/69分/日本
配給:にっかつ
劇場公開日:1980年7月5日
ストーリー
信州のとある田舎町。夜間高校に通う十七歳の笑子は自転車で登校中、トラックで追ってきた男に犯されてしまう。トラックに書いてあった会社名を記憶した笑子は、数日後、その男、章が住む新宿のアパートを訪ねた。警察に訴えるでもなく、笑子はその部屋に居すわった。笑子は初めて体を許した中学時代の教師の正木と、一緒に東京に逃げた姉の滝子を追ってきたのだ。笑子は森口という画廊主から滝子が松尾という著名な画家のモデルをしていることを聞く。滝子は、今は予備校の無気力な教師として生活する正木と形ばかりの同棲生活をしている。滝子はまた、松尾、森口、そしてモデル仲間の蘭子の四人での退廃的なセックスの日々を送っていた。そんな滝子の生活を見て見ぬふりをする正木。数日後、笑子は正木と何とかデート、どちらからともなく体を重ねるのだった。笑子に好意を抱きはじめた章は泣けてくる。正木に信州に帰ることを同意させ、また滝子に、両親を失ったあと一緒に暮らしていた祖母が死んだことを告げた。滝子は祖母の死に目に会えなかったことで泣き崩れた。笑子は正木と待ち合わせの駅に向うが、突然気を変え、ひとりで信州に帰ってしまう。ひとり待ち続ける正木。笑子を章が追ってきた。目の合った二人は、微笑を浮かべる。高原の夏は、まっさかりだ。