檻の中の妖精

劇場公開日:

解説

団鬼六原作のサド・マゾもので、前作「夕顔夫人」に引きつづき谷ナオミが主演。脚本は「花芯の刺青 熟れた壷」の松岡清治、監督は「学生情婦 処女の味」の小原宏裕、撮影は「OL官能日記 あァ!私の中で」の水野尾信正がそれぞれ担当。

1977年製作/70分/日本
配給:日活
劇場公開日:1977年6月4日

ストーリー

西欧諸国に戦雲渦く頃、静かな日本を揺がす憲兵達の足音。鬼の憲兵・西崎中尉の分隊であった。この隊の田岡上等兵は、反戦分子の下島の探索をやり、その愛人・浪路の拷問を歓びの表情の中で行っていた村山男爵を知る。彼はSM嗜好者で西崎中尉とも深いつながりを持っていた。やがて下島は逮捕され訊問で富豪の菊島夫人の名がもれ、西崎中尉の目は異様に光った。菊島夫人はただちに逮捕され村山男爵の館へ。男爵の館の地下室には拷問道具と鉄製の檻があった。西崎、村山、そして田岡上等兵と村山の情婦・加代の好奇な眼が集中する中、夫人は着物を脱がされ緊縄され、自由を奪われ、最後の腰巻きまでもが西崎の命令により取られてしまった。一同はその夫人の姿に生唾をのみ、うっとりながめているのであった。その時、地下室に歌舞伎役者の仙之助が連行されてきた。仙之助の後援会長である夫人が、仙之助と下島が友人であるところから夫人と下島の関係がデッチ上げられたのであった。男爵と中尉の責めは毎日続いた。それは、訊問というより一つのプレイのようでもあった。しかし、男爵たちの行為を司令部が察知し、中尉は仙之助と夫人の暗殺を計ろうとした。田岡上等兵はいつのまにか夫人への気持がつのり、夫人を殺そうとした中尉を逆に殺してしまう。そこへ、慌てて駆けつけた男爵も殺してしまい、田岡と夫人は二人で逃亡。山奥の農家に隠れる。そこで田岡は今までつのっていたせつなさをすべてはきだし、夫人もそれにこたえた。翌朝、二人は特務憲兵に発見され、「死んでお詫びしろ」と射殺されてしまった。

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