四畳半青春硝子張り

劇場公開日:

解説

陸送の若者と純粋な少女の硝子張りのように、キラキラと、そしてもろい愛と彼らの流れゆく青春のときを描く。脚本は「江戸川乱歩猟奇館 屋根裏の散歩者」の井戸晶雄、監督は「奴隷妻」の加藤彰、撮影は「キャンパス・エロチカ 熟れて開く」の安藤庄平がそれぞれ担当。

1976年製作/93分/日本
配給:日活
劇場公開日:1976年8月21日

ストーリー

西日のあたる四畳半。陸送の深志とスーパーの店員文江の半同棲生活はカラッとしている。「俺たちの愛は、仮ナンバーさ」。ある日、深志の職場に英子という女性から電話が入った。深志は郷里の盛岡で、人妻の英子とたった一度、肉体関係を持った過去がある。同窓会の都合で上京した英子は、心のなかのひっかかりから、深志の様子を知りたくなったのだ。深志は英子の気持ちが捉えにくい。それをふっ切るように、文江と海でたわむれた。ふともらした深志のつぶやきに、文江は英子の存在を知る。その日、英子は帰郷しなかった。切符が売り切れていたために。文江は、英子の泊まる旅館をひとり訪ねた。「深志は私のこと好きだって。わたしたち結婚するかもしれないわ」。英子は年上の女として、とまどいとショックを受けた。文江は稚ない。それだけに純粋で、執着しない。正直に、英子に会ってきたことを深志に話した。深志の心は揺れる。翌日、上野駅で、乗車寸前の英子を、深志は掴まえた。待合室に並ぶ二人に、深い沈黙が訪れる。--それは、二年前。車を衝動的にスピンターンしたとき、からだが触れあったことからの出来事。--駅近くの安ホテルで、深志は英子を抱いた。二人はドライブに出た。しかし英子は、自分の心を開け放てない。深志は英子の気持ちが掴めない。ささいなことからも深志は知り合いの男と喧嘩をした。誰かの通報で、英子とともに三人は警察で調書を取られる。他人の前で、二人の情事までさぐられるのは耐えがたかった。警察から出てきた二人の前に、文江が立っていた。「あんたの家にみんなしゃべってやる」。英子は言われても、落ち着いていた。「もう、私に怖いものはないのよ」。英子は上野から盛岡へ去っていった。深志の心から、英子が去っていった。夕焼けがきれいだった。文江は、深志が戻ってきたことを無邪気に喜んだ。そして何日かが過ぎたある日。--スピンターンする車。車体が宙に浮かび、横転した。運転していた深志の眼は、太陽を見ていた。深志は死んだ。深志の部屋に、かじりかけのリンゴがポツンと残された。

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