ブロウアップ ヒデキ
劇場公開日:1975年10月10日
解説
人気歌手・西城秀樹が今年の夏展開した「全国縦断サマーフェスティバル」のステージを各地に追跡した音楽ドキュメント。構成・監督は「夕月」の田中康義、撮影は「球形の荒野」の坂本典隆と、羽方義昌がそれぞれ担当。
1975年製作/87分/日本
配給:松竹
劇場公開日:1975年10月10日
ストーリー
1975年。富士山麓に特設された野外大ステージ。ここで「西城秀樹・全国縦断サマーフェスティバル」の幕は切って落された。東京から、関東から、関西から、続々と集まるヒデキファン。ヒデキの登場を待つ顔、顔、顔。突然、巨大なスピーカーボックスからサウンドがほとばしり、場内は騒然となった。唄うヒデキ、エキサイティングなアクションで叫ぶヒデキ。オープニング・フェスティバルは爆発した。札幌→秋田→盛岡→仙台→広島……。フェスティバルの踏破距離五千キロ。各地のファンと熱い交歓をかわすエネルギッシュなヒデキ。宮崎の海岸。旅の合間に一日設けられたヒデキとスタッフの慰労の日。人気のない砂浜で、思い思いに夏を楽しむ。沖縄の夏。青い海の中。水中カメラが捉えた美しい熱帯魚の群れが、さっと散って、ヒデキの鍛えられた肉体が力強く水を蹴る。大阪球場-エンディング・フェスティバル。マンモス・スタンドを埋めつくした大観衆。暗黒の中に、さっと、カクテル光線が差す。舞台の中央に立つヒデキ。月光の中のヒデキ。照明灯の光を全身に浴びて、ヒデキは、今、自分の歌と肉体のすべてを大歓衆に向かって叩きつける。たかまるロックのリズム。凄まじい熱狂。光と音の華麗なるページェント。興奮と涙--青春のビッグ・イベントは、今、そのクライマックスを迎えていた……。