吸血鬼ハンターD(1985)
劇場公開日:1985年12月21日
解説
最終戦争後の地上支配者である吸血鬼にたちむかう狩人の活躍を描くオリジナルビデオ・アニメの劇場公開版。菊地秀行の同名小説(朝日ソノラマ刊)のアニメ化で、脚本はTV「蒼き流星SPTレイズナー」の平野靖士、監督は「Dr.スランプアラレちゃん ほよよ!夢の都メカポリス」の芦田豊雄がそれぞれ担当。主題歌は、TM NETWORK(「Your Song」)。
1985年製作/80分/日本
配給:東宝
劇場公開日:1985年12月21日
ストーリー
西歴一万二千九十年、最終戦争後の遥かなる未来の地球は、貴族と呼ばれる吸血鬼が君臨していた。辺境の村ランシルバに弟ダンと二人暮らしの少女ドリスは、小竜狩りの後、吸血鬼に血を吸われた。その吸血鬼を倒さぬ限り、一生呪われた存在になることを恐れたドリスは、一人の吸血鬼ハンターをやとう。名はD、貴族と人間のハーフのダンピールだ。左手は人面。村八分にされたドリスらを夜、農場で貴族である伯爵の娘ラミーカや麗らが襲い、彼らはDの存在を知る。次の晩、Dは伯爵の城へ潜入し、怪鳥のようなギムレット、魔性の蛇女姉妹と戦う。伯爵はドリスを自らの妻として迎えようと、その後、数々の画策をする。その犠牲となるドリスが父のようにしたうフェリンゴ。村人たちのドリスに対する怒りは爆発する。一方麗はドリスに横恋慕した若者グレコと手を組み、夜を昼に変える吸血鬼に対する効果を発揮する“時だましの香”を入手し、Dに戦いを挑み、勝つ。しかしDの切断された左手が屍体と合体し、Dは蘇生する。いよいよ城での伯爵とドリスの祝宴の夜、Dは彼らの前に現われる。その姿は、あのドラキュラ伯爵のよう。伯爵は倒れ、ラミーカは貴族の誇りを守って自害する。跳梁跋扈していた魔物たちも滅び、世界は明るい夜明けをむかえ、Dは一人去っていった--。