ごんぎつね

劇場公開日:

解説

母ぎつねと死別して村里へ出た子ぎつねの姿を描いたアニメーション。新美南吉原作の同名童話のアニメ化で、脚本は「ザブングル・グラフィティ」の伊東恒久、監督は「象のいない動物園」の前田庸生がそれぞれ担当。

1985年製作/76分/日本
配給:ヘラルド映画
劇場公開日:1985年3月16日

ストーリー

子ぎつねごんは、母ぎつねが猟銃の標的となり一人ぼっちになってしまった。流れ着いた先は村里で、子供の落としたさつまいもにありついたごんは、この村にしばらくいることにした。好奇心の強いごんは村の家々を偵察し、貧しいけれども母親思いの働き者の兵十の芋畑などでいたずらをして回った。祭りの日、村人達の楽しそうな踊りにつられて一緒に踊りだしたごんは、村に棲みつく決心をした。ある日、ごんは嬉しそうに家に帰る兵十の後をつけ、彼が母親のくめに叱られているのを見た。話を聞いてみると、兵十はくめの為に大金をはたいて女物の足袋を買ってきたのだ。貧しいながらもお互いにいたわり合う兵十親子を見たごんは、優しかった母ぎつねを思い出すのだった。嵐の後、ごんは川で網を使って漁をしている兵十を見つけ、ビクの中のウナギを逃がそうとして見つかってしまう。ほとぼりのさめた数日後、村へ出てきたごんは様子がおかしいのに気づいた。そして、兵十の家の人だかりを見て、それがくめの葬式であることを悟る。ごんは償いのつもりで盗んだイワシを兵十の家に投げ込んだが、逆に兵十が泥棒扱いされるはめとなり、それからは毎日、山から栗や松茸を運んだ。不思議な出来事を村の世話役の加助に話した兵十は、「親孝行だったお前に神様がお恵みを下さるんだ」と言われる。立ち聞きしていたごんは、わりが合わないなと思いながらもそれを続けた。ある日、栗などを抱えて物置へ向うごんの後ろ姿を見つけた兵十は、怒りの形相で火縄銃をとりだした。銃声が響いた。兵十はごんを撃ってしまってから、食物を運んでくれていたのがごんだと気づくのだった。

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