ニセ未亡人 いちじく白書

劇場公開日:

解説

平凡な生活に飽きた女が未亡人を偽り、現実と虚構の差を楽しむ姿を描く。脚本は矢沢美恵子、監督は「発禁 秘画のおんな」の黒沢直輔、撮影は「宇能鴻一郎の濡れて打つ」の杉本一海がそれぞれ担当。

1984年製作/60分/日本
配給:にっかつ
劇場公開日:1984年4月6日

ストーリー

OLの厚子は仕事が終れば恋人の村上と寝る平凡な生活に飽き足らないものを感じている。ある日、親友の久美子の夫、正が亡くなり、厚子は通夜に出席する。厚子はそこで、正の大学時代の友人、藤原に正の奥さんと勘違いされる。その夜、藤原とベッドインした厚子は未亡人気分を満喫する。ある夜、厚子の隣りの部屋に太郎、佐代子の新婚夫婦が越してきて、毎夜、激しく求め合うのが聞こえてくる。一方、久美子は毎日のように正の遺影を見ながらオナニーを繰り返している。厚子が未亡人になりすまして藤原と寝ていることを知った村上は、「厚子は他人ばかりか自分まで騙しているんだ」と忠告する。この言葉に厚子の心は揺れ、さらに佐代子は未亡人で、亡夫を忘れるために太郎と関係していることを知る。同じような芝居をしていた少女がいたのだ。厚子は“ニセ未亡人”ゲームに限界を感じる。久美子は正のことを忘れるために、写真と位牌を厚子に渡し、外国に旅立っていく。その夜、厚子は藤原を部屋に呼ぶと、仏壇の前で激しく絡み合うのだった。行為の余韻に浸りながらベッドに横たわる二人。そして厚子は藤原に真実を告白するのだった。

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