セクシー・ドール 阿部定3世

劇場公開日:

解説

汚職事件に巻き込まれる政財界の黒幕の妾の娘と、売春組織を支配する女の姿を描く。脚本は「実録色事師 ザ・ジゴロ」の佐伯俊道、監督は「生録 盗聴ビデオ」の菅野隆、撮影は「恥辱の部屋」の野田悌男がそれぞれ担当。

1983年製作/62分/日本
配給:にっかつ
劇場公開日:1983年1月21日

ストーリー

政財界の黒幕、重宗源義の妾の娘、和美は重宗邸に引きとられたが、若い肌に迫ってくる重宗に我慢がならず家を飛びだした。和美はどしゃぶりの中で三人の男にレイプされそうになり“阿部定”と呼ばれる麗子という女に助けられ、そのまま彼女のマンションに転り込んだ。麗子は表向きはブティックを経営しているが、裏ではフェアリー・レディという売春組織を操っていた。そして麗子は、本庄という男の依頼で、武器輸出問題をめぐる汚職事件の容疑で尋問を受けている今野に女を調達する。本庄から渡された今野愛用のコンドームを持たせて、病院に入院中の今野に女を送り込んだ。ところが、その今野と女が死んでしまい、コンドームと今野の体内から毒物が検出された。さらに和美が何者かに連れ去られてしまう。麗子は事件の鍵を握る本庄を追う。和美は重宗の手下に連れ戻されており、彼女の逃亡を助けた山口は庭の大木に縛りつけられていた。和美は寒さに震える山口を体で暖めてやる。しかし、その一部始終を目撃していた重宗に山口は殺されてしまう。また、麗子も重宗の配下の者に狙われていた。実は、今野毒殺の仕掛人は重宗で、事件の広がるのを恐れたためであり、麗子も消すように命じたのである。そして、港を散歩する麗子に殺し屋が迫るが、何と、その男、片桐は彼女のかつての恋人で、その夜二人は体を重ねた。そして、片桐から全てを聞いた麗子は、暫く身をかくすことにする。一方、片桐は重宗邸に戻るが、麗子との関係は重宗にバレており、忠誠心の証明のために、捕まっていた麗子を刺せと命ずる。重宗は、躊躇する片桐の前で麗子を犯し始めた。荒い息でインサートする重宗が、突然、けいれんしながら倒れた。背後には返り血を浴びた和美が立っており、さらに、怨みをこめて重宗の一物に短刀を振り下した。片桐と麗子は箱根へ心中の旅に出る。そして、場末のビリヤード場でハスラーたちを挑発する和美の姿があった。

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