火照る姫

劇場公開日:

解説

より強い快感を求めてスワッピングに耽る夫婦や恋人たちの姿を描く。富島健男の同名小説の映画化で脚本は「俗物図鑑」の桂千穂、監督は「あんねの子守唄」の西村昭五郎、撮影は「赤いスキャンダル 情事」の山崎善弘がそれぞれ担当。

1983年製作/66分/日本
配給:にっかつ
劇場公開日:1983年1月7日

ストーリー

スワッピング雑誌の駆け出し記者、吉井一誠は、この手の夫婦交際のベテラン、佐倉英治、あかね夫妻を訪ねた。高級マンションの一室で、吉井はあかねのテクニックを全裸で受け“火照る姫”と称する彼女の局所が異常に興奮するのに、タジタジとなって部屋を飛び出した。エレベーターに乗った吉井は、酔ったキャリアウーマンの塚本ケイという女性と出会い、彼女の部屋に強引に連れ込まれて体を重ねてしまった。ケイは仕事の不満を酒でまぎらわせ、酔った勢いで吉井を誘ったのだ。翌日、ケイは吉井のことなど、仕事に忙殺され忘れてしまったが、彼の方は彼女を忘れられない。その頃、佐倉夫婦は、雑誌の交際欄で下町の老舗の若夫婦、元持宏明、小雪を選び、高級ホテルで待ち合せた。小雪は宏明に無理矢理に連れてこられたのだが、佐倉の紳士的マナーに気を良くし、再会まで約束して別れた。一方、吉井はあの晩以来、何度もケイをデートに誘うが、うまくいかず、佐倉夫婦のスワッピングパーティーに中味も知らせずに強引に誘った。大学講師の沢田と由美子夫婦の豪邸でのスワッピングパーティーには佐倉夫妻、元持夫婦、そして吉井とケイの四組のペアが集合した。カードでパートナーを決めることになって、ケイは吉井の陰謀を悟り「帰る!」と言いだすが、三組の夫婦の説得で乾杯だけすることになった。しかし、濃い酒を飲まされたケイは、異様な雰囲気の中で一気に酔い、態度を一変、本性の性欲をムキ出しにする。四組はスワッピングの限りをつくし、寝室は肉の海と化した。強い者、弱い者も現れ、嫉妬や痴話喧嘩なども起こりながらパーティーは続いていく……。

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