愛獣 悪の華
劇場公開日:1981年4月3日
解説
結婚を控えた平凡な女がヤクザに無理矢理セックスを教え込まれ、やがて大物財界人までも手玉に取るプロの女に成長するまでを描く。脚本は「ズームアップ ビニール本の女」の桂千穂、監督は「百恵の唇 愛獣」の加藤彰、撮影は「女子大生 ザ・穴場」の森勝がそれぞれ担当。
1981年製作/68分/日本
配給:にっかつ
劇場公開日:1981年4月3日
ストーリー
スナック“マノン”を恋人のナオミと切り盛りする正は店も軌道に乗り、あとは彼女と結婚するだけだった。ある夜、広之と名乗るヤクザが店にやって来て、「お嬢さん、いくらなら浮気します」とナオミに訊く。「百万なら」と冗談で答えるナオミ。すると広之は胸のポケットから百万の札束を出すとナオミを強引に連れていく。呆然と見送る正。ナオミは広之のマンションに軟禁状態にされ、あらゆるセックス・テクニックを教えこまれる。やがてナオミの眠っていた娼婦の血が目覚め広之さえも相手に出来なくなってしまった。そして、ナオミは広之の属する三国会、会長の情婦、巴絵が組織する売春シンジケートの稼ぎ頭となり、大物財界人の人気者となった。一方、仕事も手につかない正を、店を手伝うミツ子という女が面倒を見ていた。ナオミは自分を犯した広之をいつかやっつけてやろうと思っており、廃工場に彼を呼び出した。今や、三国会での二人の地位は逆転しており、若い者に殴られボロボロになった広之を、ナオミは車でひき殺してしまう。それを、ナオミを追ってやって来た正が目撃する。泣き叫び錯乱状態となるミツ子。ナオミの変貌に呆然とする正。数日後、正がミツ子を絞殺した記事が新聞に載っていた。