奇妙な隣人
劇場公開日:1994年3月19日
解説
とある古アパートを舞台にして、奇矯な行動を続ける老婆に悩まされる童話作家を主人公に綴られるいかにも英国らしいショート・ブラック・コメディ。監督は54年英国ヨークシャー生まれのマーク・ハーマン。“グラフィック・アートを学んだのち、国際映画テレビ学校で映画を専攻、81年から映画を撮りはじめ、現在は詩人としても活動する”という経歴こそ伝わっているが、肝心の本人は映画祭パンフレット掲載用顔写真には黒塗りのものを送りつけるといった具合に正体不明の人物でもあるという。主人公の童話作家には「クライングゲーム」「マイ・レフトフット」で助演を務めているエイドリアン・ダンバーが扮している。
1987年製作/イギリス
原題または英題:Unusual Ground Floor Conversion
配給:新日本映画社(アミューズビデオ=シネマキャッツ配給協力)
劇場公開日:1994年3月19日
ストーリー
創作活動のため静かな環境を探していたアラン(エイドリアン・ダンバー)は、手ごろな、とある古アパートを見つけて引っ越してくる。ところが引っ越しも済んでいざタイプライターの前に座った途端、窓の外をバシャッという水音と共に大量の水が流れ落ちる。何事と顔を出したところ、またもバシャッ、彼は全身濡れ鼠に。怒って階上の住人の元へ駆けあがってみると、ドアは彼と同じ苦情と脅迫のメッセージで埋まっている。唖然とする彼に隣人のフランクリンは、水まきをしているのは変人のばあさんだと説明する。こうして彼の地獄の日々がはじまる。水音が気になるあまり、締切を過ぎても作品が書けないのである。ついに、神経がパンクしかかった頃、折りよく件のばあさんが死ぬ。これで一安心と思ったのも束の間、今度は逆に水音が聞こえないのが気になって何事も手につかない。かくして、アランは階上のフランクリンに頼んで、あのばあさんの代わりにまたも水をまいてもらうのであった。
スタッフ・キャスト
- 監督
- マーク・ハーマン
- 脚本
- マーク・ハーマン
- 製作
- Beth Porter
- 撮影
- Andrew Collins
- 音楽
- アンディ・ロバーツ
- 字幕
- 岡枝慎二