君と踊れば

解説

「永遠の緑」と同じくヴィクター・サヴィルが監督したジェシー・マシューズ主演のミュージカル物で、作曲者ハリー・ウッズ、音楽編曲ルイス・レヴィ、舞踊振付バディー・ブラッドリー、撮影グレン・マクウィリアムス等のスタッフも凡て「永遠の緑」と同じである。原作はかつてパラマウントにあったマリオン・ディクスがレッサー・サミュエルスと協力執筆して、ディクス女史が脚色に当たった。助演者は「仇敵」「花嫁の秘密」のロバート・ヤング、「永遠の緑」のソニー・ヘイル、其の父ロバート・ヘイル、「花咲く頃」のアシーン・セイラー、アーネスト・ミルトン、ロッブ・ウィルトン、サラ・オールグッド等である。

1936年製作/イギリス
原題:It's Love Again

ストーリー

コーラス・ガールのエレーンはロンドン有数のレイモンド・レヴュウの一員として働きたいと思ったが、あっさり断られて帰る途中ピーターという若い新聞記者と親しくなった。ピーターと相棒のフレディーは最近の記事払底を歎き、二人で相談の上スマイス・スマイスという神秘的な架空の女性を創造し、目下彼女は一流のホテルやレストランで東洋的な舞踊に都人士を魅了しつつありと書き立てた為に一躍センセーションを捲き起こしさすがの彼も驚く程であったが、誰一人として無論彼女の正体を見た者はなかった。処が突然ロンドン社交界に吾こそスマイス・スマイスなりと名乗りを挙げて妖艶な姿を現した一女性があり、而もその東洋的な舞踊は忽ちにしてロンドン全市の話題の中心となった。そして競走相手の新聞社では逸早く彼女の記事を掲載した。驚き怒ったピーターは直ちにその女の正体を見破るためある夜レストランで彼女の出現を待ち構えていた。妖艶な姿で華々しく乗り込んできたスマイス・スマイスを見ると、何とそれはかつて会ったことのあるエレーンだった。いろいろ事情を聞いてみると彼女は失業の結果、スマイス・スマイスに変装して職にありつこうとしたのであった。これを知ったピーターは彼女の罪を許し、それでは正式に彼女を援助しようと新聞記者希有の敏腕を以て奇抜な宣伝を用い、益々彼女の名声を高めた上、遂に彼女の渇望するレイモンド・レヴュウ団にまんまとスターとして売り込みに成功した。こうしてコーラス・ガールだったエレーンは一時に名声とピーターの愛を得たのである。

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