ロンドン・オリンピック

劇場公開日:

解説

一九四八年夏ロンドンで催された第十四回オリンピック大会、及びそれに先んじてサン・モリッツで開かれた第五回冬季スポーツ大会の実況を撮影、編集した記録映画でテクニカラーによる色彩がほどこされているこのロンドン大会の撮影はJ・アーサー・ランクが独占して「エリザベス王女御婚儀」を製作したゴォモン・ブリティシュ・ニュースのキャスルトン・ナイトを特別契約して、製作指揮に当らせた。テクニカラー会社は八十万フィートのネガティヴ、十九台の色彩キャメラ、六十名の同社所属の撮影者および技術者を提供した。製作者ナイトはロンドンのウェムブリー・スタジアムの王族席の下に造られた指揮室に陣立って電話で撮影を指令した。キャメラマンの主なるものはH・ブリテン、E・キャンディ、P・キャノン、L・ガヴシャン、P・エリス、M・フォード、アーサー・イベットソン、J・モス、S・セイヤー、E・スチュワート、F・ヴィンテン、M・ウォーウィック、J・ホワイトヘッド等で編集はロイ・ドルウが担任した。音楽はガイ・ウォラック作曲ミューア・マシーソンが指揮した。

1948年製作/イギリス
原題:The XIVth Olumpiade The Glory of Sport
劇場公開日:1949年3月

ストーリー

サン・モリッツのアイス・ホッケー競技場の大会宣誓式、スキー長距離競走、スラローム競技、スキー・ジャンプ、スキー下坂急滑降競技、ボッブスレイ、クレスタ・ラン、スケレットン競走、アイス・ホッケー、フリー・スケーティング、フィギア・スケーティング等で、女子フィギアのチャンピオンとなったカナダのバーバラ・アン・スコットが大いにフィーチュアされる。ロンドン大会はウェムブリー・スタジアムの入場式に始まる。このスタジアムは観衆八万二千を収容する巨大なもので、参加する世界各国の競技者も五千名を越えた。採集された競技は女子円盤投を最初に、男子百メートルの予選及び決勝、女子八十メートル障害、男子及び女子四百メートル・リレー、男子百二十メートル障害、幅跳、三段跳、棒高跳、ヤリ投、砲丸投、鉄ツイ投、五千メートル等である。フィーチュアされる選手はオランダのファニー・ブランカース・クン、アメリカのユウエル・ディラード、ジャマイカのウイント及びマッキンリー等の短距離選手で、アメリカのメル・パットンは量的に少く、十種競技チャンピオンのボッブ・マサイアスも表彰台に立っているだけで、競技中の彼は割愛してある。水上はヨット競走、ヘンレーのボート・レースが採集されており、特に競そうはエイト、フォア及びツウの三種がフィーチュアされているが、競泳は女子ブレスト及び百メートル自由形、男子バック・ストロークがあるだけで、ダイヴィングは、男子の高跳込サミー・リー、女子のヴィッキー・デーヴスがフィーチュアされている。最も大きく扱われているのはマラソン競走と自転車競走で、なかんずく前者はスタジアムにもどってからのせい壮な競走が劇的に強調されている。

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