怪盗軍団

劇場公開日:

解説

ナチが隠した金塊をめぐって展開するプロフェッショナルたちの戦いを描く。製作・脚本はジャド・バーナード、監督は新人のピーター・デュフェル、共同製作はパトリシア・ケーシー、共同脚本はスチーブン・シュネック、撮影はジョン・コキロン、音楽はコンラート・エルファース、編集はトム・ノベルが各々担当。出演はテリー・サヴァラス、ロバート・カルプ、ジェームズ・メイソン、アルド・レイ、ギュンター・マイスナー、アドリアン・ホーフェン、ヴォルフガング・ルクシー、チャールス・コービンなど。

1975年製作/イギリス
原題または英題:Inside Out
配給:ワーナー・ブラザース
劇場公開日:1976年4月17日

ストーリー

第二次大戦下、一九四一年のベルリン。一台のドイツ軍用トラックが、突然現われたナチ親衛隊の一団に停止を命じられ、トラックに乗っていた人間はたちどころに虐殺された。親衛隊はトラックを奪うと、闇の中に消え、行方不明になった。現在のロンドン。ハリー・モーガン(T・サヴァラス)はある日、エルンスト・ファーベン(J・メイスン)という第二次大戦中ドイツ軍捕虜収容所の司令官をつとめていた男からの西ドイツ消印の手紙を受け取った。モーガンはアメリカ陸軍の少佐として彼の収容所に入られていたのだ。モーガンが指定のホテルに行くと、ファーベンは戦時中、輸送している途中で六百万ドルの金塊が消えたこと、その金塊はドイツ国立銀行に運ばれるはずだったが、高級ドイツ軍将校ラインハルト・ホルツ(W・ルクシー)の予定変更命令によって目的地が変えられ、そのホルツは、四ヵ国の軍隊が管理しているジーグフリード刑務所で戦犯として生きていることを語った。ファーベンはモーガンにホルツをジーグフリード刑務所から脱出させ、金塊の隠し場所を白状させる計画に力を貸してほしいというのだ。早速モーガンは、かつての捕虜仲間でジーグフリード刑務所の軍曹プリア(A・レイ)に相談をもちかけた。さらにモーガンは宝石泥棒のプロ、スライ・ウェルズ(R・カルプ)を仲間に入れ、当座の資金調達のために、金持ちの装飾家ピーター・ドールベルグ(C・コービン)と、ホルツの専任のマー博士(A・ホーベン)をそれぞれ仲間に入れた。ホルツ誘拐の実行の日がきた。まず、モーガンとスライがアメリカ将校の軍服を身につけマー博士と一緒にホルツの独房に入り込んだ。二人はホルツを放心状態にさせると、マー博士の洋服を着せた。マー博士はホルツの身替りとして残され、プリアに先導されたモーガンとスライはマー博士に変装させたホルツを刑務所から連れ出すことに成功した。そのホルツが連れていかれたのは、ヒトラーの総指令部。これはホルツの記憶をよみがえらせるためにファーベンたちが仕組んだ罠で、シュミットがヒトラーに変装していた。ホルツは注射によってあたかも戦時下にいる錯覚を覚え、ついに金塊の穏し場所を白状した。それは、現在の東ベルリンのワンドリッツにあるホルツの別荘の防空壕だという。一行は早速、目的地に向かったが、そこにはアパートが建てられていた。ファーベンは一計を案じた。アパートの下には不発弾が埋まっているので爆発処理班に処理させるという名目で住民たちを避難させるというものだった。計画は成功し、金塊はドールベルグの手によって換金されることになった。残された問題は、いかにマー博士に変装させたホルツを予定時間に刑務所に送り返すかだったがこれも見事に成功した。モーガン、スライ、ファーベンの三人は顔を見合わせ満足そうな笑いをもらした。

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