帰って来たドラキュラ
劇場公開日:1969年3月12日
解説
ブラム・ストーカーによって書かれた吸血鬼ドラキュラの物語。脚本はジョン・エルダー、監督は、カメラマン出身で、演出家に転じてからは「テラー博士の恐怖」「がい骨」と恐怖映画を撮り続けているフレディ・フランシス。撮影は、恐怖映画を十年も撮っているベテランのアーサー・グラント、音楽も「吸血ゾンビ」「残酷の沼」など怪奇ものを得意とするジェームズ・バーナード。出演はクリストファー・リーのほか、新人ヴェロニカ・カールソン、「残酷の沼」のバーバラ・エウィング、舞台の性格俳優ルパート・デビス、演劇畑出身で映画初出演のバリー・アンドリュースなど。製作は「燃える洞窟」の女流プロデューサー、アイダ・ヤング。
1969年製作/イギリス
原題または英題:Dracula Has Risen From the Grave
配給:ワーナー・ブラザース
劇場公開日:1969年3月12日
ストーリー
ある村にたちよった高僧は、村人たちが、教会に行くのを、いやがっているのを知り司祭をつた、悪魔払いのため城へ行った。だが、司祭は逃げだし足をすべらして急流へ転落。その下に眠っていたのがドラキュラ泊爵(C・リー)である。司祭の傷口から流れ出た血をすって、吸血鬼は甦った。そんなこととは知らず村では、悪魔払いをしてくれた高僧に感謝のしるしとばかり、木の十字架を贈った。一方、高僧の姪マリアは、誕生パーティーで浮き浮き。給仕女のゼーナまでが騒ぎだした。そして甦ったドラキュラは夜ごと棺桶から現われ、村人の血を吸っていく。まずゼーナが毒牙にかかり、次にマリアがねらわれた。だが、あやういところを恋人ポールがいつも助けた。また高僧も力をかした。ドラキュラの目の前に、いきなり十字架をつきつけたりして……。一方、司祭も苦しんだ。吸皿鬼の魔力からなんとか逃れようとし、ポールに一部始終を話した。そして二人で吸皿鬼を追った。荒れはてたドラキュラの城で対決。ポールはついにドラキュラを断崖から突き落すことに成功した。ドラキュラの体を高僧からもらった十字架が刺し貫いていた。そして司祭の言葉がとどめの一撃となった。血も凍る断末魔の悲鳴とともに、ドラキュラ伯爵は深い霧の中へ姿を消していった。
スタッフ・キャスト
- 監督
- フレディ・フランシス
- 脚本
- ジョン・エルダー
- 原作
- ブラム・ストーカー
- 製作
- アイダ・ヤング
- 撮影
- アーサー・グラント
- 音楽
- ジェームズ・バーナード