ブロンドの罠

劇場公開日:

解説

「女は一回勝負する」「ある晴れた朝突然に」などのイギリスの推理作家ジェームズ・ハドリー・チェイスの原作を、ニコラス・ジェスネルとマーク・ベームが脚色し、台詞をジャック・ヴィルフリが書き、「盗みのテクニック」のニコラス・ジェスネルが監督したスパイもの。撮影はクロード・ルコント、音楽は「悪魔のようなあなた」のフランソワ・ド・ルーベが担当している。出演は「牝猫と現金」のミレーユ・ダルク、「大進撃」のクラウディオ・ブルック、エドワード・G・ロビンソンなど。

1967年製作/フランス
原題:La Blonde de Pekin
配給:東和
劇場公開日:1969年7月12日

ストーリー

左の尻に“金京女”と中国文字の刺青のあるブロンド娘がパリの街角で行きだおれになるという事件が起った。娘(M・ダルク)は病院に収容されたが、記憶をすっかり失っており、身分を証すものは何もなかった。が、この事件に、米国、ソ連、中国の秘密情報部はいろめきたった。刺青から娘は、ロケット兵器の車門家である中国の科学者の愛人エリカにちがいないからである。米国とソ連は中国の秘密をさぐるため、中国はそれを阻止するため、エリカを手に入れようと動き出した。米国秘密情報部のダグラス(E・G・ロビンソン)はエリカ獲得に若い写真家マーク(C・ブルック)をたてた。マークは、エリカの夫になりすまし彼女に接近したが、彼女はすでにソ連側に連れ去られていた。奮起一番、マークは看護婦のジニーと協力、エリカを奪回しスイスの山荘に隠した。このことを知った中国側の追っ手がせまりエリカの扮装をして日光浴をしていたジニーが射殺された。米国側はこの事件を逆手にとり、ブロンド娘は死んだと宣伝。中国側は、事件から一歩手をひいた。エリカが北京から脱出の時、時価10億フランという“青ブドウ”なるサファイヤを持ち出したらしいということだったが、エリカはそれを否定すると共に、意外な事実をマークに告げた。彼女はエリカの妹のクリスティーヌで、本物のエリカを香港に脱出させるための人形だったと言うのである。そして“青ブトウ”はエリカが持っているというのだ。マークはクリスティーヌと手を結び香港にとび、本物のエリカを探し出した。が、エリカも宝石は持っていないとのことだった。その時、エリカを奪おうとソ連側と中国側のうち合いがはじまり、流れ弾でエリカが撃たれた。と、彼女のペンダントからサファイヤがとび出した。マークはそれをすばやくポケットにかくした。だが、せっかく宝石は手に入れたが、グリスティーヌは中国側にとらえられてしまった。マークは、宝石とクリスティーヌを交換することにした。帰ったクリスティーヌはマークに言った。「中国のロケットの秘密は、青ブドウの十倍よ!」マークとクリステイーヌは新しい冒険にむかって出発した。

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