バラカX13号

劇場公開日:

解説

フランスの現代作家エディ・ギランの小説を監督にあたったモーリス・クロシュとオデット・クロシュが共同脚色したスパイ・アクション。撮影はスペイン映画界の新鋭ファン・ジェルピ、音楽は「皆殺しのバラード」のジョルジュ・ガルヴァランツが担当した。出演は「剣豪パルダヤンの逆襲」のジェラール・バレー「ベニスの出来事」のシルヴァ・コシナ、カトリーヌ・スパークの妹アニエス・スパークほか。

1966年製作/フランス
原題または英題:Baraca Sur X-13
配給:東和
劇場公開日:1968年4月13日

ストーリー

世界的に有名な原子力科学者の乗っている飛行機がアルプス山中に墜落した。そこでフランスの情報部では、X13号と呼ばれているセルジュ(G・バレー)を派遣し、科学者の救出にあたらせたが、彼はすでにトリノにあるライヒマン博士の外科病院に収容されていた。X13号は科学者に会うことはできたが、かんじんの重要書類は消え失せていた。そこで彼は看護婦長マニア(S・コシナ)にたのみ、美人スパイ、通称B34号のイングリード(A・スパーク)を看護婦に仕立ててもらい、科学者の看護と護衛にあたらせた。しかしイングリードは患者のゲルハルトと恋におちてしまい、ライヒマン博士と一緒にミラノから来たルペスコと称する怪人物が薬を使って、科学者に新発見のデータを自白させようとしているのを知ると、科学者を殺し、ゲルハルトとともに行方をくらましてしまった。一方、X13号はマニアの協力でルペスコ邸を急襲した。そして彼が、無政府主義者の首領であること、ゲルハルトがルペスコ一味の腕ききのスパイであることなどをつきとめた。そして二人はイングリードが潜伏しているホテルをつきとめ、彼女にゲルハルトの正体をあばいた。ゲルハルト抹殺の任務を命令し、もし遂行しなかったら、二人とも命はない、と宣言した。夜更けに帰ってきたゲルハルトは一切を告白し、わが身を犠牲にしても彼女を救おうとするが、彼女は応じない。そこで彼は、秘密の連絡コードを使い、ルペスコに助けを求めるが、彼は“これからX工場を爆破にいくから、助けには行けない”と冷酷な返事。この会話をかくし受信器で聞いたX13号は、マニアと共にX工場に急行し、ライヒマン一味をたおして工場を死守した。これらのマニアの活躍ぶりを知ったフランス情報部は、彼女を、イングリードのかわりに情報部員に加えることを決定した。

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