地球は燃える
劇場公開日:1967年3月25日
解説
この映画を製作・監督したアルーン・タジェフは、すでに「火山の驚異」(59)をはじめ多くの火山に関する短篇映画を発表しているが、この作品は一九五九年にベルギーが組織したニーラゴンゴ火山の決死的探険の模様をハイライトに、火山と地底の神秘を描いたものである。この探険隊には日本人としてただひとり、東京大学地震研究所教授下鶴大輔が参加している。解説台本はクリス・マルケル、撮影にはミシェル・ファーノ、監督のアルーン・タジェフ、音楽はセルゲイ・プロコフィエフフがあたった。
1966年製作/フランス
原題または英題:Le Volcan Interdit
配給:日本ヘラルド映画
劇場公開日:1967年3月25日
ストーリー
世界の到るところで爆発する火山のさまざまな生態、その構造、そして突然の噴火がもたらす生々しい悲劇と、それを予測し予防しようとする火山学者の活動を前半でとらえたカメラは、後半ニーラゴンゴ火山の探険を写す。アフリカのコンゴにあるニーラゴンゴは海抜三千五百メートルの前人未踏の山であり、世界でただひとつの溶岩の湖を内臓する火山である。摂氏千度を越える溶岩湖の表面。その高熱地獄の緊迫感はまさに生命がけの色彩撮影によって見事にとらえられる。火山学者たちは危険な現場で溶岩を分析し、火山ガスを採集する。彼らの最終目的は地球の秘密を完全に解明し、火山の持つ無限のエネルギーを人間のために利用することなのだ。またこの映画に紹介される火山には○スンビン○ルアン○アンブリム○ベスビオ○ニーラゴンゴ○浅間山○キリマンジャロ○エトナ○イラス○阿蘇山などがある。
スタッフ・キャスト
受賞歴
第39回 アカデミー賞(1967年)
ノミネート
長編ドキュメンタリー賞 |
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