皆殺しのシンフォニー

劇場公開日:

解説

アレン・レイノー・フールトンの小説『レ・ミスティフィエ』をジョゼ・ジョヴァンニ、クロード・ソーテ、ジャック・ドレーが共同で脚色し、ジャック・ドレーが監督したアクションもの。撮影はクロード・ルノワール、音楽はミシェル・マーニュが担当。出演はミシェル・オークレール、クロード・ドーファン、ミシェル・メルシェ、ジョゼ・ジョヴァンニ、ダニエラ・ロッカ、ジャン・ロシュフォールほか。製作はジュリアン・ドロード。

1965年製作/フランス・イタリア合作
原題または英題:Symphonie Pour Un Massacre
配給:タイヘイフィルム
劇場公開日:1967年2月4日

ストーリー

犯罪組織の大物たち五人がパリの暗黒街の賭博場に集合した。彼らはクラベ(M・オークレール)、バロティ(C・ドーファン)、モロー、ジャベック(J・ロシュフォール)、パオリである。今回の仕事というのは、マルセイユに着く麻薬を五十万ドルで入手し、百万ドルで国外にさばこうという、彼らにとっては至って軽いものだ。そして、五十万ドルの資金を、一味で最も腕のたつモローに託し、マルセイユに派遣した。ところがバロティの妻エレーヌ(D・ロッカ)と恋仲のジャベックは、その五十万ドルをひとり占めしようと計画し、綿密なアリバイ工作を仕組んだ。そしてモローを走る列車からつきおとし、計画は成功した。だが仲間たちの疑惑の目がジャベックに注がれてくると、彼は先ずパオリを、次いでクラベにぬきさしならぬ証拠をつかまれて彼を殺した。長年の友情も一瞬のうちに消えた。残ったバロティが動きはじめるとジャベックにもはや逃れるすべはない。ところが追いつめられたジャベックは思いがけないエレーヌの助力で、危機を脱し、逆にバロティを倒した。勝利に酔うジャベックは、バロティになりすますと悠々と五十万ドルをとりに彼の車庫へ行った。だがその時、クラベの妻マドレーヌ(M・メルシェ)の拳銃がジャベックを貫通した。彼女は自分の夫を殺した犯人がバロティと思いこんでいたから、バロティに変装したジャベックに気づかなかったのである。

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